義母の家の片付けの続きを書く前にご紹介したい本に出会いました。

義母の49日法要が済み、たくさんたくさんあった洋服の形見分けは出来ました。屋根裏部屋の片付けはすすみません。
「何故、片付けられないの!使わないなら捨てろ!」幾度となく繰り広げられる実の親への畳み掛けられる夫の言葉に、口を挟めない。
犯人は私だと言い張る義母の物盗られ妄想、アルツハイマーが進行してきて、犯人の対象は義母の姉妹だったり、夫になったりしました。1番最後まで信頼してきた孫(私達の長男)も対象になり、入所を先延ばししていた息子も夫も、心臓発作が起こる可能性もあるにもかかわらず物に執着して離れで一人で暮らすと言い張る義母の退院時の施設入所という判断に異議を唱えず同意しました。
物盗られ妄想が始まり何年になるのか、20年?ずっとおかしいな、アルツハイマーならこんなに進行がゆっくりなのは変ではないかと感じた10年前に医者を変え、統合失調症だとわかりました。アルツハイマーも進行していて治療するには手遅れだったけれど、私のなかで納得でき、霧が晴れたようでした。この診断結果により、その後の義母への接し方が変わったことは明らかです。
ただ、片付けられない=アルツハイマーではありません。
(*最後に溜め込み症の記事を貼り付けておきます)

 義母が亡くなり親の家の片付けをして、客観的に判断できるこの機会に、自分達の未来の終活の為に記録していこうと思います。
今回それを書くために調べた資料の中に、親が片付けられないメカニズムを書いた本に出会いました。同じように頭を抱えられているかたが私の周りにもたくさんいます。まだまだ、渦中の方にもおすすめできると思いますので、ご紹介します。
親に話して理解させ変える、変わることを期待してはいけないと私は思っています。介護の仕事を通し、我が家のような場合はアルツハイマーが進行していて混乱すると感じるからです。
アルツハイマーの介護は子育てに似ていると感じることもありました。何度も同じ事を話す、繰り返すことに苛立ち、叱ってしまう。その行為は、子育てでもアルツハイマーでも逆効果です。そんな繰り返しで良い状況になるわけがない。
自分を俯瞰して見た場合に、何事においても、相手を変えることは非常に難しいです。傲慢だと感じました。ですが自分の考え方、価値観を変えることは難しいことではありません。自分が変わらなくてはいけない、そんなことを感じました。


老化による体力の低下や認知症、肉親や配偶者など最も身近な人を失った強いショックによる生活意欲の衰えなどから、身の回りのことができなくなる「セルフネグレクト(自己放任)」の高齢者が近年、増加している。「ネグレクト」とは、他者による世話の放棄・放任の意味で、「セルフネグレクト」は「自分自身による世話の放棄・放任」だ。高齢化や単身世帯化が進む中、セルフネグレクトの状態に陥る人は今後ますます増えていく可能性がある。だが、実態把握はまだ不十分で、定義も一部の専門家の間にとどまっている。本書は、毎日新聞本紙の「セルフネグレクト」を追うキャンペーン報道をもとに、追加取材で大幅加筆。セルフネグレクトの現場や行政の取り組みを紹介するとともに、事態の改善に向けた課題を探る。


こちらで、試し読みが出来ます。

https://bookwalker.jp/de4500fa9b-075c-4574-beb9-e535c383991e/


母の家がごみ屋敷 高齢者セルフネグレクト問題 [ 工藤  哲 ]

 物が捨てられないのは、アルツハイマーではなく溜め込み症という病気の可能性あります。


https://news.yahoo.co.jp/articles/5a7b7c1e93e3fe14a93f04e7b680911a58b38eef

https://mbp-japan.com/aichi/kokoroterasu/column/5103650/