段々と寒さが厳しくなり、体も心もガチガチになります。

朝は麻痺側の筋肉がコチコチなので、ストレッチしてから、ウォーキングに出掛けます。自主トレと家事が私の仕事です。
10年前迄は、御縁があり老人転倒予防教室で数年働いていましたが、しばらくは、障害者になった事がショックで頭でイメージしている自分と現状との乖離した自分に悩みました。大好きだった仕事も、迷惑かけるからと退職しました。
病気になって、寝たきりからのスタートでした。
寝たきりと言っても理解できない方は多いと思います。今日は、1番最初から。
まず、トイレに行けないことは理解できますよね。当然、オムツになります。看護師さんは、オムツだから、大丈夫ですよと言ってお世話してくださるのですが、頭でわかっていても、体が、心が拒否するのです。
今は、医療系の職業につく勉強をしている学校でも、全員にオムツ体験をさせません。
おむつの中へ用を足す。その体験をせずに患者の気持ちは分からないと思います。
昔は全員が1週間おむつ体験をしたと同級生に聞いたことがあります。
机上の空論では、患者に寄り添う医療は難しいと思います。
実は、私、入院中に面倒くさそうに、「オムツしているから大丈夫だから!」と威圧的に言われました。泣いて抗議した事があります。
私が入院していた急性期病院では看護師はもとより介護士の数が慢性的に足りませんでした。
夜間はおむつ交換だけで夜が明けると看護師が話してくれました。
オムツ交換をナースコールでお願いしても一時間以上は来てくれませんでした。
今となっては、いつもの私なら仕方ないよねって流す事なのに。
それだけ、あの当時は病気で寝たきりというショック。おむつでトイレに行けない体になってしまったという現実が受け入れられなかっなあと思い出します。
2度とあんな思いは繰り返したくない。
私がリハビリを頑張る理由です。

手足が動かないのと同じぐらい、おむつを使うことはショックでした。
お世話していただいていたのに勝手なことを言っていますね。

医療従事者の方、体験したことがない方、オムツ体験は是非してください。 
そして、片麻痺体験もしてほしい。片腕を縛って使えない状態で1日で良いから過ごしてください。
仕事はお金を稼ぐ為の手段でもあることは否めない事実ですが、医療関係を選んだ義務として、頭で理解するのではなく、体で心で感じてほしいと思います。
基本、患者は我儘です。やるせない思いをぶつけられる、理不尽な思いもあろうかとは思います。
家族にも言えない思い。心細さ、不安そんな重りが患者の肩に覆い被さっているのを一番身近の看護師さんに分かってもらいたい。そんな我儘です。
腹の立つこともあるでしょう。口角上げて、ユーモアで応じてください。
知らないことを知る知識を得る事の探究心に忙しさは関係ないのだと思います。