【朔の日】プロローグ
新月の 月のない日
【朔の日】
俺が俺でいられる日
本当の自分でいられる日
いつも同じ公園で
だいたい同じメンバーで
ただ、そこに集まるだけで楽しかった
そこに集まるメンバーは、
何かしらわけありなヤツらで
小学校から高校生まで年も性別もさまざま、
多分みんな昼間は学校に行ってるんだろうな的なヤツら
お互いのことを詮索したりしない
聞かれることが嫌なのは自分たちが一番知ってるから
暗黙のルールだった
俺は
性同一性障害
男なのに、身体が間違って女性体に生まれてしまった
世間体を気にする親にがんじがらめにされていて、
まだ誰にもカミングアウトしていなかった
毎日が苦痛だった
けれど、夜の公園でだけは俺は自分を偽ったりはしない
【朔の日】を選んだのは俺の名前が【朔】だから。
それだけだった
夜の公園に集まるヤツらもみんな、
誰も、何でここに来るのかなんて聞かないし、それが居心地よくて集まったんだと思う
けれど、ユナは違った
『ねぇ、なんで月の出てない日しかこないの?』
誰かに問いかけられたのは初めてだった
正直、空気の読めない女だと思った
【朔の日】
俺が俺でいられる日
本当の自分でいられる日
いつも同じ公園で
だいたい同じメンバーで
ただ、そこに集まるだけで楽しかった
そこに集まるメンバーは、
何かしらわけありなヤツらで
小学校から高校生まで年も性別もさまざま、
多分みんな昼間は学校に行ってるんだろうな的なヤツら
お互いのことを詮索したりしない
聞かれることが嫌なのは自分たちが一番知ってるから
暗黙のルールだった
俺は
性同一性障害
男なのに、身体が間違って女性体に生まれてしまった
世間体を気にする親にがんじがらめにされていて、
まだ誰にもカミングアウトしていなかった
毎日が苦痛だった
けれど、夜の公園でだけは俺は自分を偽ったりはしない
【朔の日】を選んだのは俺の名前が【朔】だから。
それだけだった
夜の公園に集まるヤツらもみんな、
誰も、何でここに来るのかなんて聞かないし、それが居心地よくて集まったんだと思う
けれど、ユナは違った
『ねぇ、なんで月の出てない日しかこないの?』
誰かに問いかけられたのは初めてだった
正直、空気の読めない女だと思った