すっかり私ないずされていると、おじさんは言うけど
そうやって他人に染まることが元から好きだったなら
特にその事実に対して喜びは感じないと伝えておいた。

おじさんとは所謂彼氏の呼び名だけど
別に本当におじさんではない。
彼とか彼氏とか○○くんとか言う呼び名は私が好まないから
おじさんと呼んでいるだけで。

おじさんはへたれだ。
へたれなおじさん(こちらは一般名詞)は好きだけれど
私はおじさん(固有名詞)がへたれであることに満足してはいない。
でも仕方ないと諦めてはいる。
私の歴代のおじさんはみんなへたれだったから
そういう種類の人間に好かれるタイプに育った私がわるいのだと思う。
一人で生きていけるように見せられることには自信がある。
気まぐれだし、甘え上手なタイプではない。
だから人のよさそうな人間には好かれない。
ナチュラルメイクの似合う森ガールが好きな女子がタイプの人間にも。
わりと広範な人間に好かれない。

おじさんはさばさばしたタイプだと思って私に興味を持ったのかもしれない。
そのようなタイプに見られることが多い。
予想を裏切れて大変満足している。
別にさばさばしていないから。
それでもおじさんはそのままでいいと言う。
内心というか本人の前ですら、嘘ばっかりと笑っているけれど、
それに甘えて私の面倒くささは日を追うごとに増している。

相手を怒らせることが得意なのだ。
それが趣味と言ってもいい。
身内と言うか友達にはそんなことは決してないけど
それで怒られると途端に罪悪感に苛まれるから
最早幼児としか言いようがない。
ジャイアントベイビーだ。
だから一番甘えられる相手をおじさんなどとも呼びたくなるのだ。
おじさんと呼ぶような年上だと、存分にぶら下がれる気がして。
本当は同い年だけれども。
問題児に育ったものだ。