お茶会に参席した友人が、「御正客と同じお茶椀でお茶いただきたかった」という
感想をひと言。
お茶のお稽古をしているわけではなく、お茶会は2度目という人ならではの感想です。
その話をたまたま耳にしたお席持ちの先生がそのお茶椀をご持参され、
「お茶を点てて差し上げて」と。
こんなことあり?
びっくりです。
そんなわけで大切なお茶椀をお預かりしました。
ある日、友人に来てもらいお披露目しました。
三代中村道年の黒茶碗です。
中ほどにわずかなくびれがあり姿が美しく、手にすると安定感がありおおらかな
気持ちになりました。
口造りがぽってりしてるので口当たりがよくおいしくお茶をいただけました。
ご相伴した感想です。
大切なお茶椀を委ねていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
粗相があってはならないとドキドキしましたが、お陰さまで貴重な体験を
させていただきました。
友人も大喜び。
年末の気ぜわしい時期ですが、ふと手を休めてお抹茶を一服いただくような
ゆとりがほしいですね。