共感した本など(風信子の家)
私の趣味は、読書です。
今は症状が酷くて、その読書すらする気にもなりませんが、
読めていたちょっと前に共感した本があったのでそのご紹介を。
篠田真由美さんの「風信子の家」という本です。
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思いっきりネタバレになってしまうので、未読な方で
知りたくない方は申し訳ないですが、これから↓は読まないでください。
この本は5編の短編集からなる本なんですが、
私が共感したのはその中の「干からびた血、凍った涙」というお話。
これは、妹を除く関係者全員が
「彼はもともと自殺する可能性があってとうとうやってしまったんだ」
と認識してきる中、妹だけが
「兄は自殺なんかするような人じゃない!他殺では?」
と疑って関係者に話を聞いてまわるというストーリー。
結果的にいうと、彼は「うつ」で長年治療を続けていて、本当に自殺でした。
でも、妹には「うつ」であることをずっと隠し続け、
理想の兄を演じ続けていて・・・・、そして周りにも学生時代からずっと
「うつ」だとは気づかせないように完璧に自分を演じ続けてたんです。
知っていたのは両親と恋人と親友だけ。
「自分を演じる」ってところで、すごく共感してしまいました。
自然体じゃないから、ムリして自分をつくってるから辛いんですよね。
でも可愛い妹の前では、そんな弱さを見せたくないし。
そして死ぬ直前まで、死なないように人と約束したりして
自分にブレーキをかけようとしていたあたりなんて・・・・
「あぁ、同じだぁ・・」って思わず泣きそうになりました。
このお話、全然お兄さんの主観は記述されてないんですけど、
ものすごくお兄さんの気持ちが伝わってきました。
私、ずっと読書が趣味でしたが、「自殺」とか「うつ」とかを
メインにした本って読まないようにしてたんです。
学生時代に何冊か読んだことがあるけど、そういう本って必ず
主人公は「生」への希望を見出せず、死んでしまっていたから、
読んでると自分まで狂ってしまいそうになって・・・・
この本は、全然内容を知らずに読みましたが、
遺された人たちの主観で書かれていたからか、
むしろ読んだ後、ちょっと生きる活力になった気がします。
薬の効き目
人生・初の「抗うつ薬」
その効き目は・・・・・・
はっきり言って、今のところわかりません。
そんなにすぐ効果がでるものではないのでしょう。
先生が
「もしかしたら、薬を飲むことによって逆に
イライラするようになるかもしれません」
とおっしゃっていましたが、今のところそれはないです。
なので逆効果?が出てないだけでもきっといいのでしょう。
今は、少しでも早く、少しでもましになることをです・・・・・
人生3度目の通院開始
仕事にも支障がきたすようになり、
人生で三度目の通院を開始することにました。
いままで通った病院とは、引越しをして他県に移っている
ということもあり、全然違う初めての心療内科に行く。
受付で問診票を渡され、記入するように言われる。
「眠れない」、「食欲がない」
などの症状欄にチェックをしていき
「生きていたくない」
「死にたい」
この欄で手が止まる。
今までは嘘をついてノーチェックにしていた項目です。
この問診票は受付の方も見るんだろう・・・・
そう思うとチェックを入れるのが、どうしてもためらってしまう。
でも、今度こそ正直に受診して治そうと
ものすごく苦しみながらチェックを入れました。
そして、しばらくまって診察室に呼ばれる。
先生は、私の母親くらいの年代の穏やかそうな女性。
問診票をみて、
「辛かったですね」
と最初に一言、言って下さった。
今までは問診票に症状を書いてあるにもかかわらず
「どうされましたか?」、「いつから?」、「原因は?」とか詰問
(質問してるだけなんでしょうけど、私には詰問です)から始まっていて
すごく辛かったので、その一言を聞いて一気に泣きそうになった。
そして本当に診察の途中から涙だとまらなくなった私に
先生は少しずつ問診票ではわからないことをいくつか聞いてくれた。
そしてとりあえず、一週間分の抗うつ薬を処方してもらって
来週、別のチェック用紙を記入してまた来院する約束をしました。
診察室を出る時に必死で涙を堪えましたが、
帰りの車の中では号泣してしまって家に帰れず
隣の県までドライブしてしまいました。
でも、今回、正直に話して思いっきり泣いたことで
なにか少し心が軽くなったような気がします。