「でもさー・・・・こんな事言うとなんだけど。そういう事ってもっと単純な事なんじゃないかなー?」 
「えっ?」
「どっちが上とか下とかじゃなくて、縋るとかしがみ付くとかじゃなくて・・・ただ、労わりあうって事じゃないのかなー」 
「・・・・・・・・」
「若いうちはさー。やっぱり、恥ずかしかったり、相手の本心が解らなくて刺激的な事に走りがちだけどね・・・ガンヒョン達は違うんじゃないの?ギョン君は自分が愛するように、ガンヒョンにも愛して欲しいんじゃないかな?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・自分ばっかりって思ってるかもよ?」
「・・・そう。なのかな?」
「良く、解んないけど・・・。ガンヒョンなんて、ギョン君からお願いして結婚して貰ったんでしょ。だったら素直に「どうして?」って聞いても良いんじゃないかな?」
「え?」 
「あたしね・・・高校生で結婚したでしょう?だから、こういう事マンガくらいの知識しか無かったし、周りに聞ける人もいなかったでしょ?だから、ほとんどお妃教育で習ったの」
「・・・・・・・」
「シン君は・・・いい意味で全部管理されてる人だから、多分あたししか知らなくて・・・あたしは当然シン君が初めてだし、どうするなんて選択もなくて、ただオンニ達に体を綺麗にされて、渡された服を来て、連れられて入った部屋で「殿下のお望みのままに・・・」ってそれがはじまりで・・・その後もそう。」
「恥ずかしいとか関係ないの。ある日突然寝室が色っぽく模様替えされたり、お香が変わったり。お風呂の入浴剤やシャンプーなんかも多分特製だし、お風呂を出たらとんでもない下着とか夜着が用意されてたり・・・」
「そんな・・・・」
「最初はね。とんでもなく恥ずかしくて嫌だったよ。こんな事まで・・・って」
「そっ!・・」
「だけどね。シン君はこれが当たり前なの」
「・・・・・・」
「苛立ったって、何も変わらない。だって皆がお世継ぎを望んでるんだから。それにね・・・途中から気が付いたの。オンニ達は仕事っていうのもあるけど、早く子供を授かれば私が周りから辛く当たられる事も無いし、シン君とももっと仲良くなれるって、皇室で一人で立てるって思って一生懸命用意してくれてるんだって」
「・・・・・・」
「お妃教育の女官さんもそう。凄く恥ずかしい事なんだけど、丁寧に解りやすく一生懸命、只「殿下に愛されますように」って、「何も考えずに・・・ただ殿下への愛をお伝えください」ってすんごい事、教えてくれたよ(笑)」
「・・・そう・・・なんだ」
「うん、詰まるところ。そういう事なんじゃないかな。長い間、皇室の愛を管理してきた尚宮達が言うんだからさー。ガンヒョンも素直になって「愛をお伝えください」」
「・・・・・・・・出来るかな?」
「できますとも!ガンヒョンは出来る女でしょ!」
「・・・・・そういう意味じゃないし(笑)」
「・・・・ふふふ(笑)それにねー。周期とか回数はうちのは参考になんないよ」
「?なんで?」
「まー、さっきも言ったけどねー。うちの場合「公務」含むだから(笑)」
「・・・・・・・あんたも大変ねー。」
「はははっ・・・・もう、慣れたし(笑)」
「今日は愚痴聞いてくれてありがと」
「ううん。良いよー。こういう話、ガンヒョンと出来る様になって嬉しいし。結果報告、待ってるね」
「うん。メールする」
「じゃ、またねー」
「うん、おやすみー」
 
・・・・・・・ふう。何とかアドバイス出来たかな~?
後で、ギョン君の事シン君から突っついて貰わないと・・・
 
「・・・・・い!おいっ!」
「って!へっ?・・・シ、シン君?」
「ああ・・・」
 
「いいい、いつからそこに?」
気が付けば足元の方の一人掛けのソファーに不機嫌そうにどっかり足を組んで座る夫。
 
「暫く前から・・・」
「へっ?」
「「前は違ったんだね・・・」あたりからだ」
「えっ・・・・・えーっ!!!!!!」
「・・・・・・・お前、声、うるさい」 
「・・・・ごっ、ゴメンなさい・・・・」
「「・・・・・・・・・・」」
「声、掛けてくれたら良かったのに・・・・」
「声、掛けて良い話題だったか?」
「・・・・・・ううっ・・・無理です。」
「だろう?」
それにしても・・・・
「何・・・・怒ってるの?」
「・・・・・・・・・」
「お妃教育の事、言ったらいけなかった?」
「いや?」
「・・・・じゃ・・・」
「お前なー。・・・・・・・・・・・・・「公務含む」ってなんだよ」
「へっ?」
「俺は「仕事」でお前を抱いたりしない」
「・・・・・それは(//x//)」
「まったく!!尚宮達から何を習ってるんだか・・・・ガンヒョンにアドバイスしてたくせに」
「・・・・ううっ。」
「只、「殿下に愛されますように」なんだろう?妃宮様?・・・・子供の事とか立場とかは「オマケ」だろ」
「・・・・・オマケって。・・・・・凄いbigな「オマケ」だね~。・・・・・・・「金のエンゼル」よりも凄いなー」
「当たり前だろ。皇太子との夫婦生活の「オマケ」なんだから」
「・・・・・・王子様病!」
「自分の状況が解ってないようだな・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・仕置き決定」
「へっ・・・・」
「当たり前だろ!仕事でやってるかどうか身を以て確認しろ」
 
「えー!あっ・・・ちょっ・・・やっ!」
「だめだ・・・このままする」
「えっ・・・やだ、ダメだって!」
何でこうなっちゃうの?
何時の間にか詰められた間合い
あっという間に膝の上に乗せられて
スカートの下から上がってくる長い指
「あっ!ダメっ・・・・うっ、んっ・・・ふっ・・・」
唇を優しく塞がれて、下着の上から敏感な部分を探し当てられる
「やっ!・・・ううんっ・・・」
「(クスッ)その声も・・・・この湿りも・・・仕事か?」
「それ・・・は・・っつ!はっぁ・・・・ダメっ・・」
「何がダメ・・・なんだ?」
「・・・・・ふっ・・・・服が・・・」
「・・・・ふん。構わない」
「ダメだってぇ・・・・・ああっん!」
「・・・・それに・・・・もう、遅い。こんなに濡らしては」
「くうっ・・・ん・・・そんな・・・・せめて他の服だけでも・・・・」
「・・・・イヤだね。俺は仕事じゃないからこんな妃宮を見て待ってなんてられない」
そういうと意地悪皇子様はローテーブルに手を付かせて下着のその部分を横に少しずらす
「それに・・・お前の言う事を聞いたら「仕置き」じゃなくなるだろう?」
熱く耳元で囁かれる声・・・同時に直接宛がわれたもっと熱い熱
「うう・・・・」
恥ずかしくて・・・・恥ずかしくて・・・・でも、自分の体が欲してるのも事実で・・・
「・・・・・・愛してるよ。チェギョン」
 
ゆっくり与えられたその熱に・・・たっぷりソファーで思い知らされたチェギョンなのでした・・・・
 
翌、早朝。妃宮様はバスルームで下着を漱いでいたそうな・・・
「シン君たら!!恥ずかしすぎる!これを出しとけるはずないでしょ・・・・・もー、お姉さんに洗剤買って貰わないと」
「どうせなら洗濯機にしたらどうだ?」
「馬鹿ー!洗濯機で洗える服じゃないでしょー!どうするのよー!これー!」
「ははは・・・・・」
呑気な皇子様は優雅に新聞をご覧になってましたとさ
 
                                                   おしまい