早速ですが、今回はいたってまじめに書きます。
長文になると思いますがご勘弁を。
私も大学院生になり、環境分析をはじめてから1年半以上経ちました。
分析に関してはまだまだ未熟者ですが、最近つらつらと考える事柄があります。
きっかけは今年3月に発生した東日本大震災です。
モノや人、さまざまな面で未曽有の被害をもたらしたことはご承知の通りです。このような場ではありますが、被災された皆様に改めてお見舞い申し上げる次第です。
大学院の入学式の際、学長があいさつの冒頭で「今回の震災が『予想外だった』ということが自然科学に携わる者として甚だ遺憾」と話されたことが強く頭の中に残っています。
そんな中、私の研究室でも震災関連の研究が始まろうとしています。
教授をはじめ、同じ研究室のメンバーの何人かはすでに被災地に出向いていますし、震災関連の研究テーマを持つ後輩が、私がメインとしている物質と同じものを測ることになり、直接ではありませんが私も今後研究を通して震災に関わっていくことになりました。(私の測っている「物質」というのは放射能ではありません。念のため。)
今は「より精度・効率のよい分析法」を検討する毎日です。
ちょっと前置きが長くなりましたが、最初に言った「最近つらつら考えること」について。
※以降はすべて私個人の考えや意見です。特定のものや人を非難するつもりはございません。
少し前ですが、「福島市の子どもたちに放射能測定器が配られた」という報道があり、測定器を受け取った子が「よかった。安心した。」とテレビカメラの前で話していました。その測定器はおそらく市販されている比較的低価格のものだと思われます。
このブログを見ているあなたは、このことをどうお考えになりますか?
私は正直、「えっ…!?」と思いました。理由は以下の通り。
①測定装置の出した値の精度の問題(その装置がどれだけ正確であるか・どこまで細かく測れるか)
②測定者が装置を使う上での技術的な問題(その装置の仕組みや使い方を正しく理解しているか)
③測定者が装置から得られた値の評価する上での問題(その値はどのような意味をもつか)
①、②については省略したいと思います。
ご参考までに独立行政法人国民生活センターが、放射能測定器の性能に関して報道資料として公開しているものが下記URLにありますので、興味のある方はご覧ください。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110908_1.pdf
問題は③です。
仮に子どもたちが正しく装置を管理し、その仕組みや使い方をきちんと理解していたとして、
その装置から得られた値について評価できる能力はあるでしょうか?
私は不可能だと思います。
子どもたちに限らず、大人であっても難しいことです。
たとえば、ある人がその市販の放射能測定器を使って「その場所やモノが安全かどうか」ということを意識しながら放射線量の測定を行ったとします。
測った対象について基準値があり、装置から得られた値がその基準値に近い値であったとします。
さて、その場所やモノは安全でしょうか?危険でしょうか?
おそらく人によってとらえ方はバラバラだと思います。
もしこの判断を子どもにゆだねたら…、単純な値の高い低いで、いじめなどの人災につながりかねない問題になるかもしれません。本来このような物質があたかも体重を量るかのように測定できるものではないのは明らかです。
少なくとも市販されている低価格の測定器で得られた値は国が定めた測定法(公定法)ではないので、基準値と照らし合わせるなどの絶対評価はできません。また、国民生活センターが発表する限りでは食品等を対象として測定するといった性能はないように思います。
※市販の低価格放射能測定器は、同じ場所を毎日測り、「昨日より高いかどうか」を調べるなどといった相対評価に使うのにはよいかもしれません。
やはり測定に関する情報は国などが行っているモニタリング調査によるものがもっとも信頼できます。
むやみに装置から得られた情報を鵜呑みにしないのも大事だと思います。
長々となりましたが、私も日頃分析をする中でより信頼されるデータを出す義務があると思います。
勢いで書いたブログなので訳わからなかったと思いますが、最後まで読んでくれた皆さんありがとうございました。
長文になると思いますがご勘弁を。
私も大学院生になり、環境分析をはじめてから1年半以上経ちました。
分析に関してはまだまだ未熟者ですが、最近つらつらと考える事柄があります。
きっかけは今年3月に発生した東日本大震災です。
モノや人、さまざまな面で未曽有の被害をもたらしたことはご承知の通りです。このような場ではありますが、被災された皆様に改めてお見舞い申し上げる次第です。
大学院の入学式の際、学長があいさつの冒頭で「今回の震災が『予想外だった』ということが自然科学に携わる者として甚だ遺憾」と話されたことが強く頭の中に残っています。
そんな中、私の研究室でも震災関連の研究が始まろうとしています。
教授をはじめ、同じ研究室のメンバーの何人かはすでに被災地に出向いていますし、震災関連の研究テーマを持つ後輩が、私がメインとしている物質と同じものを測ることになり、直接ではありませんが私も今後研究を通して震災に関わっていくことになりました。(私の測っている「物質」というのは放射能ではありません。念のため。)
今は「より精度・効率のよい分析法」を検討する毎日です。
ちょっと前置きが長くなりましたが、最初に言った「最近つらつら考えること」について。
※以降はすべて私個人の考えや意見です。特定のものや人を非難するつもりはございません。
少し前ですが、「福島市の子どもたちに放射能測定器が配られた」という報道があり、測定器を受け取った子が「よかった。安心した。」とテレビカメラの前で話していました。その測定器はおそらく市販されている比較的低価格のものだと思われます。
このブログを見ているあなたは、このことをどうお考えになりますか?
私は正直、「えっ…!?」と思いました。理由は以下の通り。
①測定装置の出した値の精度の問題(その装置がどれだけ正確であるか・どこまで細かく測れるか)
②測定者が装置を使う上での技術的な問題(その装置の仕組みや使い方を正しく理解しているか)
③測定者が装置から得られた値の評価する上での問題(その値はどのような意味をもつか)
①、②については省略したいと思います。
ご参考までに独立行政法人国民生活センターが、放射能測定器の性能に関して報道資料として公開しているものが下記URLにありますので、興味のある方はご覧ください。
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20110908_1.pdf
問題は③です。
仮に子どもたちが正しく装置を管理し、その仕組みや使い方をきちんと理解していたとして、
その装置から得られた値について評価できる能力はあるでしょうか?
私は不可能だと思います。
子どもたちに限らず、大人であっても難しいことです。
たとえば、ある人がその市販の放射能測定器を使って「その場所やモノが安全かどうか」ということを意識しながら放射線量の測定を行ったとします。
測った対象について基準値があり、装置から得られた値がその基準値に近い値であったとします。
さて、その場所やモノは安全でしょうか?危険でしょうか?
おそらく人によってとらえ方はバラバラだと思います。
もしこの判断を子どもにゆだねたら…、単純な値の高い低いで、いじめなどの人災につながりかねない問題になるかもしれません。本来このような物質があたかも体重を量るかのように測定できるものではないのは明らかです。
少なくとも市販されている低価格の測定器で得られた値は国が定めた測定法(公定法)ではないので、基準値と照らし合わせるなどの絶対評価はできません。また、国民生活センターが発表する限りでは食品等を対象として測定するといった性能はないように思います。
※市販の低価格放射能測定器は、同じ場所を毎日測り、「昨日より高いかどうか」を調べるなどといった相対評価に使うのにはよいかもしれません。
やはり測定に関する情報は国などが行っているモニタリング調査によるものがもっとも信頼できます。
むやみに装置から得られた情報を鵜呑みにしないのも大事だと思います。
長々となりましたが、私も日頃分析をする中でより信頼されるデータを出す義務があると思います。
勢いで書いたブログなので訳わからなかったと思いますが、最後まで読んでくれた皆さんありがとうございました。