俺の高校ではこの間文化祭がありました。そこでお化け屋敷をやったんですが、お化け屋敷をやる側としては良い客と悪い客が居るわけで。
というわけで今回はお化け屋敷の楽しみ方を紹介。全国の高校の文化祭で行われがちなお化け屋敷を大賞としているので、遊園地のお化け屋敷には通用しない可能性もありますが、ご了承下さい。
まず一言。
男子高校生はお化け屋敷に入ってくるなッッッッ!!
のっけから飛ばしすぎた可能性もありますが黙殺。
さて、お化け屋敷をやる側にとってどんな人が嬉しいのか。とりあえずは三つ。
1.リアクションのでかい人。
2.女子高生。
3.小学校中学年~中学生。
2と3だけを見ると偏った性癖みたいな印象がありますがさにあらず。れっきとした理由があります。
まず1の【リアクションのでかい人】は是非来るべし。お化けをやってる側からすると絶叫して怖がってくれる人ってのは非常に嬉しい。お化け屋敷は驚かせるものですから。
折角驚かそうとしたのにノーリアクションだと悔しい。だから『ぎゃー!』と叫んでくれればくれるほど非常に嬉しい。
これはSっ気があるとかそーゆー問題じゃなくて。お化け屋敷というのは『日常には無い恐怖を体験して怖い怖い言いながら楽しんでもらう』っていう場所だと思うんですよ。だからこそ怖がってくれればそれで嬉しいわけで。
例えるならば。すっごく哀しい小説を書いた人が『とても哀しくて感動しました!』っていう感想を貰ったら嬉しいようなもんかな。方向性はちょっと変わるけど芸人が『面白かったです』っていう感想を貰って喜ぶような。そういう感じなんです。
2の【女子高生】と3の【小学校中学年~中学生】は1から派生した考え。女子高生は大半がオーバーリアクション。日常の会話では「うるせぇよ、もうちょっと静かに喋れねぇのかよ」とグチのひとつでもこぼしそうになるのですが、これがお化け屋敷ならば話は別です。
こっちが脅かすたびに相手はびっくりしてくれます。女子高生が3グループぐらいお化け屋敷に入ると絶叫の嵐。脅かそうと努力している我々にとっては非常に嬉しい限り。お笑いで場内大爆笑に包まれるがごとく。
まぁ恐怖に耐性のついてる女子高生もたまに居ますし、女子高生全員がリアクション大というわけじゃないのですが、大概はリアクションでかいので。
同様に3の【小学校中学年~中学生】もリアクションがでかいのでセレクト。高校生だとスレてるので斜に構えることが多いのですが、小学校中学年~中学生という年代は割と純粋。
そういう人たちにお化け屋敷に入れるとどうなるか。かなりのオーバーリアクションです。コレは男女に関わらずリアクションがでかい。
純情だからなのか、精神年齢が低いからなのか。どっちにしろ男子でもリアクションがでかい。「うわー、何で(お化けっぽい人が)集まってんだよぉ!」なんてツッコミとも絶叫とも思えぬリアクションをしてくれます。
ちなみに。病院の待合室のセットで俺がお化け役として他2人とともにスタンバイしてたら上記の突っ込み(絶叫まじりで)。んで、その直後に「なんで1人だけ私服なんだよォォォッッ!!!」って絶叫されました。もはやギャグだろ。
閑話休題。とにかくしっかりと驚いてくれる人は脅かしがいがあるもんです。嘘でもいいから是非ともオーバーに驚いて欲しいです。
さて。今度は逆に招かれざる客、つまりあまり来て欲しくない客について。
1.リアクションの無い人。
2.冷やかし半分。
3.お化けをいじめる人。
4.男子高校生。
5.泣く人。
6.止まる人。
来てほしい人物と違って項目が多いですが。お化けを演じる側のわがままとマナーの悪い人の2種に分けられます。分類はどーでもいいっすか。
さて、1の【リアクションの無い人】については前述のとおり言わずもがな。リアクションせずにスルーしてくってのはかなり凹みます。恐怖に耐えてんのかもしれませんが、お化け側からすればガマンせずに驚いて欲しいところ。
ちなみに俺らのお化け屋敷の時、先生が入ってきてビビったんですが、それ以上に全く驚かなかったのにもビビった。友達なんか『脅かしたら先生にふざけるなって怒られたよ』と。何しに来たんだ。
閑話休題。
2の【冷やかし半分】は1と同じぐらい嫌な存在。脅かそうとしても笑われるんですよ。「わはは! 倒れてきたぜこいつ!」みたいな感じで。非常に嫌だ。
『お化け屋敷で恐怖を楽しむ』テンションではなく、『お化けをからかおうとしている』テンションなんですよね。来る途中でそういうのが読めてしまうので、通ってくると脅かす側も割と適当になります。
特に知り合いが入ってくるとほぼ必ずといっていいほど絡んできます。『あれ? 嘴(仮)じゃねぇ?』って感じで。こっちに反応を求めるな。
さらにたちが悪いのは3の【お化けをいじめる人】です。これは2が悪化することが多いんですが、お化けにベタベタと触ってきたり懐中電灯で照らしたり。しかもさっさと通り過ぎればいいものを、お化けが何も反応しないとずっとそこに居座りやがります。
非常にたちが悪い。客に対してあまり反応できないのでお化け側は常に受身になるのですが、それを逆手に取った暴挙。頭に来ることこの上なし。
お化けだって人間なんです。この文だけだと変な感じしますが。いじめられても何も出来ないのがお化け屋敷のお化け。だからたとえ面白くなかろうと、実は中学校の同級生だろうと、スルーして欲しいです。絡むならお化け役が終わってから。
さて、4の【男子高校生】ですが。2と3の大半が男子高校生なんですよね。もちろん全部ではないのですが、男子高校生で冷やかし半分でもなく、純粋に楽しもうとする輩は非常にまれ。
とくに内部の生徒に多いです。『お、E組がお化け屋敷やってんじゃん。どれ、からかいに行くかな』ってノリで入ってくる。お化け側としては迷惑この上なし。冷やかしは来るんじゃねぇ。
あと、男子高校生は比較的リアクションが小さいです。『うぉ』とか『わ』とかそんなんばっかり。やってる側としては張り合いが無さ過ぎます。だから冒頭のように男子高校生はなるべく来て欲しくないんですが。
もちろん、たまにリアクションのでかい男子高校生が居ることもお忘れなく。1日やって一組居るぐらいの確率ですが。
5の【泣く人】はちょっと特殊な例。我々は『中で泣いたら料金を返却する』という条約を決めていたようで。そのせいで中で泣かれると損なんです。
お化け屋敷をやってて午後になってから(我々は午前と午後でセットを変えていた)反応が鈍くなったんですよ。午後の俺の担当区域は終盤だったんですが、「午後になったら客層が変わったな」と思ってたんですが、真相は泣いてたとのコト。そんなに怖いのか。
お化け屋敷ってのは怖がらせる場所ですから絶叫してもかまわないんですが、泣くのだけは止めて欲しい。お化け同士での連絡が取れないので、泣いたからお化けを抑えるってのは難しいんです。
特にガキ。小学校低学年以下だと泣く可能性が非常に高く、やってる人としては参ります。怖がってくれるのは本望だけど、度を過ぎるとちょっと困る。女子高生でもたまに泣く人が居ますが、ガマンして欲しいところ。
6の【止まる人】も特殊な例。でも泣く人より多いかも。
お化け屋敷で明らかに怖いゾーンに来ると進みたくないと言って立ち止まるんですよ。こっちとしては脅かすことしかできないから通り過ぎるのを待つだけなんです。
序盤で止まられると次の客を入れにくいし、中盤以降だと後のお客と重なることもある。どちらにしても迷惑です。たとえ明らかに怖いところであっても勇気を出して進んで欲しいです。リタイアとかまっぴらゴメンです。
さて。軽くまとめると、お化け屋敷に喜ばれる客ってのは
お化け屋敷のムードを楽しみ、ギャーギャーワーワー言いながらスムーズに進んでくれる人です。
お化けとしても(良い意味で)ビビってくれれば脅かしがいもありますし、アドリブ利かせてさらに怖くすることも出来るんです。良い客が通り過ぎた後は『いやー、いい仕事をした』と達成感すらあります。
本気になった高校生のお化け屋敷は非常に面白いです。是非とも楽しんでください。
ちなみに。
お化け屋敷は他の模擬店と違って非常に回転率(客が入れ替わる速度)が低く、行列が出来ていたらかなり待たないといけません。待つべきか否かは周りの人の会話や出てきた人の感想を聞いて判断してください。