- 大槻 ケンヂ
- 縫製人間ヌイグルマー
いやはや面白い。文章力が高いかどうかなんてのはよく分からないけれど、単語の選択とか紡ぎ方とかが秀逸。全体的にギャグチックな場面が散りばめられてるけれど、盛り上がるべきところではきっちり盛り上がる。ヌイグルマーが登場した辺りの場面なんか興奮してしまった。
ストーリーを簡単に解説。帯に書かれた文章を引用すると以下の通り。
小 熊のぬいぐるみ「ブースケ」の中に隠れた宇宙からの知的生命体が、クリスマスプレゼントとして一人の少女のもとにやってきた。愛され、大切にされたブース ケは、少女の危機に戦士ヌイグルマーとなって立ち上がる! 敵は異様な軍団。狂ったサンタ、ゾンビ、片腕ロリータに怪奇!赤ちゃん人間、さらには……。
もっとも、ブースケはヌイグルマーではなく、ただの『戦士ブースケ』なのだけれども。前述の文章から分かってもらえるだろうが、少女を守るためにブースケが立ち上がって悪と戦うという王道的ストーリー。マクドバックスという巨悪に戦うアクション。所謂ヒーローモノ。
登場人物は敵を含めて全員異様なのだけれど、それぞれに信念をもち、信念の元に戦っていく。大槻ケンヂ特有の狂気さはちょっと抑え気味だけれど、すごく熱い。古いヒーローもののような、『熱血!』がこのストーリー全体にたぎっている。
熱い。とても熱い。ブースケも、ヒロインの姫子も、敵キャラクターすらも。ギャグ分で多少中和しつつも、それでも全編にたぎる熱さ。熱いヒーローものが読みたい人にプッシュ。
個人的評価:10/10点