昨日うちに、一匹の放浪者がやってきました。
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昨日の昼、うちに寄ってみると、庭に一匹の小さな猫がいました。
私のことを警戒しながらじっと見ています。
よく見てみると、少し様子が変です。
がりがりに痩せていて、背中の方は皮膚病でも患っているのか、毛が抜けています。
見るとちょっと可愛そうです。そこで、相方を呼びました。
相方は、猫の姿を見ると「可愛そう！お腹が空いているのかな」と言って家の中へ入っていきました。
急いで鰹節とご飯を混ぜて、その猫の前へ差し出します。でも、人を警戒して近づこうとしません。
仕方が無いので、鰹節とご飯を混ぜたものを置いてその場を離れました。
しばらくして外を覗くと・・・食べていました。良かった～と私も相方も胸を撫で下ろしました。
私たちが昼食を食べ終えて外へ出てみると、その猫はうちの車の下に隠れていました。
相方は車で出かけたかったのですが、このままでは車を出せません。
そこで私が「おいで」っと手を差し伸べると、体を摺り寄せてくるではありませんか。
やっぱり、元々は飼い猫だったんでしょうね。捨てられたのか迷子になったのか・・・
どちらにしても自分では餌をとることができなくて、ガリガリに痩せ細って。
人にいじめられるようになったんで、警戒心も強くなったんでしょう。
何だか、そんな放浪の身の上を抱えたこの猫が、いとおしくなりました。
とはいえ、仕事にはいかなくてはなりません。猫と餌はそのままにして会社に行きました。
夕方会社から帰ってきて、真っ先に相方に「猫ちゃんどうした？」と聞くと、
「私が帰ってきたときには、もういなくなっちゃった」という返事です。
うちで飼おうと考えていたわけではありませんが、少しがっかりしました。
でも、昨日の夜は激しい雨が降っていましたからね。
何処かの家の軒下でも借りて、雨宿りできていれば良いがな～なんて考えていました。
そして今朝。私が起きて下へ降りていくと、相方がニコニコしながら「いるよ」と言います。
うちのベランダにいました。相方がまた餌をあげたようで、美味しそうに食べていました。
サッシを開けて手を出すと、かすれた声で「ニャ」と鳴いて体をすり寄せてきます。
思わず笑顔になりました。
まだこの猫を飼うかどうかは決めていませんが、病院には連れて行ってあげたいと思います。
でも、そのあとまた放浪者に戻すのは可愛そうです。
ただ、相方は猫を飼うのに不安があるようです。どうしたものか悩みますね。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。
それではまた。
こんなニャンコです。
