12月に入ってわが街「歌舞伎町」も連日盛況になってきた。
その分、商売のない休日の日曜日は、実に感傷的になる…。
夜になれば、尚更だ。

とりわけ…「母への悔恨の情(反省の時間)」ということだろうか?

(その1)

母が元気な頃も、病気の兆候が出てきたときも、在宅介護の限界で生活していた時も…
風呂好きの母と日曜日の銭湯は欠かしたことがなかった。


もちろん、最後のころは…
母の事を気にかけながら、周りの人に迷惑をかけないよう…自分のことも…。
神経を使いすぎて…風呂場で倒れそうになったことも1度や2度ではなかった。


時たま、見ず知らずの人から「良くやっているわね。」とか不意に優しく声をかけられると…
人はわけもなく、突発的に、涙が出るものだと思った。
幸い、銭湯の中なので…
泣いているとは悟られなかったが…。
涙が止まらなかったのを今でも思い出す。



今日も一人で銭湯に行った。

帰り道、ほとんどすべての場所で長い間の母とのやり取りが…
不思議なほど思い出す。
それも元気なころより…七転八倒時代の苦い思い出の方が…。

口喧嘩しながら歩いた並木道。
雨の中…雨宿りしながら、タクシーを待ち続けた街角。
風呂あがりに…おいしそうにジュースを飲んでいた自動販売機。
のら猫に一生懸命話しかけていた路地。



そしていつも懺悔の心境の中で…
心の中で母に大声で詫びている。

もっと優しくしてあげればよかった。」


本当にごめんね。