昨日からテレビ、新聞で長門裕之さんのお通夜の様子を報道していた。
縁もゆかりもない…一般人の私だが…感謝のお礼と心よりのご冥福をお祈りいたします。

長門さん御夫妻は、私の両親と同世代…。
小さい頃から、テレビの中の役者さん。
だが…もう一つ…
私と弟が…母の認知症の症状に翻弄され…疲労困憊…。
毎日が暗いトンネルの中のような出口のない毎日を過ごしていた頃…
テレビで介護の様子をドキュメントしていた。

それを拝見したときは…本当に衝撃だったのを覚えている。

やはり夫婦と親子では、介護の仕方が(愛情が)違うのかなぁ。…とか
30才以上も年の若い私たち兄弟は、2人いても(あの老老介護には…かなわない。)…と反省したものだ。


弟は「役者さんだから表情が違うんだよ。」といったが…。
私は、母にあんな笑顔で接したことがあるだろうかと思い、もし私が認知症患者になっても、あんな笑顔で話し相手をしてくれたら、きっと話の内容はわからなくても…安心すると思った。
できるできないにかかわらず、勉強した。

後から、聞いたら…
役者さんという「夢を売る仕事だから…」と言うことで、批判もあったそうです。

しかし、私達は…母が認知症という病気になったから…見方が違ったのかもしれないが…
老いた長門さんご夫妻も、とても人間的に美しいと自然に思った。

人が老いて支え合うとは、そういうことなのだとも思った。



時たま、テレビでお見かけすると…
介護しながら、台詞を覚えて、お仕事なさっているのだと…敬服。
またもや「疲れた!疲れた!」といっては仕事に身が入らない自分を恥じた。

本当に深謝です。
お疲れ様でした。 
 合掌