薬屋のひとりごとは全話面白いのですが、19話は猫猫の集大成なので書きました。

 

19話 偶然か必然か

李白(リハク)が猫猫(マオマオ)を探しに来た。李白は猫猫に話し始める。「困ったことが起きた」「前に倉庫でボヤがあったが、同じ日に別の倉庫で盗みがあったみたいなんだ」「あの時の騒ぎに乗(じょう)じたとしか考えられない」」「祭具がなくなった」「しかもひとつじゃないらしい」「今詳しい管理者が居なくて、去年亡くなったらしい」「今の管理者もちょっと前に食中毒になったらしくて」「好物の海藻にあたったまま意識が戻らなくて仕事に復帰出来ない状態だから困ってる」

 

李白の話しを聞いて猫猫は真剣に考える。以前ボヤと同じく起きた窃盗・倉庫の管理者は同じ時期に食中毒で不在、偶然にしては不可解な事件だと考える。全て偶然が重なりひとつひとつは事故に見えるが何かの目的の為にわざと引き起こされたものだとしたら?( ボヤ・武官浩燃(コウネン)の死・倉庫管理者の食中毒は、過去のエピソードで猫猫が解決済み。)李白は猫猫にキセルを見せる。李白が話し始めた。「キセルを返そうとしたら持ち主に、突き返された」「倉庫番は暗い中ひとりで歩いてた官女を城外まで送ってあげたらしい」「その時の礼でキセルはもらったらしい」猫猫が話す。「りっぱなキセルをもらうと使いたくなるかも知れませんね」

 

猫猫は考える。ボヤを起こして警備が薄くなった隙に別の倉庫に忍び込み、始めからそれを狙って官女が倉庫番にキセルを渡したとしたら?李白が話す。「その官女は背が高く薬の匂いがしたそうだ」猫猫は身長が高くて薬の匂いのする官女を思い浮かべるが、憶測でものを言ってはいけないよと親父の言葉を思い出した。

 

李白の前で、猫猫が地面に図を描きながら説明する。「偶然が二つ重なることはよくあります。」「三つ重なることもあるでしょう。」「そうした偶然がいくつも重なってやがて必然になった時、ここに長身に似た官女がいたらどうでしょうか。」猫猫の説明を聞いて李白は驚いた。猫猫は思う。これで翠苓(スイレイ)と言う官女が浮かび上がったところで関係がない話しだと・・・

 

猫猫は書庫室にいた。書庫の文官が祭事の場所について猫猫に話す。「天井に大きな柱をぶら下げているんだ。中央の祭壇の上にはひれが垂れ下がっていて毎回柱を降ろして祝いの言葉を足していくんだ。」「最初は強度が心配だったんだが、問題ないみたいなので安心したよ。」猫猫は気付く。猫猫が文官に尋ねる。「次祭事が行われるのはいつですか。」「ちょうど今日だな」と文官は答えた。祭事の場所へ走り出す猫猫。目的の場所に到着した猫猫だが武官に拒(こば)まれ中に入ることが出来ない。武官から猫猫は武器で殴られ倒れる。羅漢(ラカン)が現れ「その娘の言う通りにしてやるのは、どうだい」「私が全て責任を取るよ」羅漢は武官に言った。猫猫は祭事の場所へ入る。危機一髪だったが、祭事を行っている人物を救けた猫猫。しかし祭事を行っていた人物は壬氏(ジンシ)だった。猫猫は命がけで壬氏を守った。

 

薬屋のひとりごとは全話面白いのですが特に19話は予想外で興味深く印象的でした。猫猫(マオマオ)の直感・推理・行動力・勇気 が集大成となる展開で面白かったです。

視聴者としては猫猫が痛々しくとてもかわいそうでした。

直感力・洞察力・推理力・知識 に優れた猫猫に魅了される面白いストーリーです。

推理は矛盾点がなく解りやすい内容・全話引き込まれるストーリーが視聴者を引き付ける理由でしょう。

かわいく・クール・聡明で親父(養父)思いの優しくて大人びた17歳の猫猫がとても魅力的です。

壬氏・猫猫の掛け合いも面白いです。

猫猫が興味のある薬や毒を見ると目を輝かせ喜ぶ姿は17歳らしさも、持ち合わせて楽しいです。

毎回優れた推理を披露してくれる猫猫がおもしろい薬屋のひとりごとです。