物語に登場するセルン研究所の所長「コーラー」
小説にはコーラーが幼い頃に大病を患ったときの回想シーンが登場します
ベッドの上で苦しみぬいている幼いコーラーをみた医者は
「注射を打たせてください。注射を打てば治るのです」
と両親に懇願しました
でもコーラーの両親は断固として断りました
「神がこの子を見捨てるわけがありません」
夜が明けて全員が眠っているとき、
コーラーの眼に近づいてくる人影が見えました
それは神ではなく医者でした
医者は静かにコーラーの腕に注射を打つと、
「もっと早くこうすべきだった。許してくれ」
と言い残し部屋を去っていきます
コーラーは一命を取り留めましたが、
治療が遅すぎたため下半身不随になってしまいました
コーラーが科学研究所の所長になった理由がわかる気がします
神の教えに背き科学的治療を受けたコーラー
彼は医学的治療によって一命を取り留めました
もし神の教えどおり治療を拒み続けていたら死んでいたでしょう
果たして、医者のとった行動は正しかったのでしょうか?
それとも両親の考え方が正しかったのか?
結局突き詰めていくと、
この作品のテーマはこれなのです
次回「天使と悪魔(2009) 連載⑯ ~科学は信仰より上か?~ 」