私の実家の目の前には大きな林があった
でも数年前、林はなくなり、今では家が建ってしまっている
チビだった私にとってこの林は未知なる世界だった
林の先がどうなっているのか知りたくて中に入るのだが
怖くなって入り口に戻ってきてしまう
やっと勇気を振り絞って林の奥まで行ってみた
明るくなってきて、出口が見えてきた
林を出ると、いつも父と散歩していた道に出ただけだった
拍子抜けしてしまった
もっとこの林は大きくて、自分の行った事のない場所に出るものだと思っていたからである
小学生のときの実家は全てが冒険であった
自転車に乗っていろんな場所に行った
馬を飼っている家に遭遇したこともあった
犬猫を見つけてきては自転車の籠に乗せて連れて帰ってきた
その冒険が楽しくて仕方なかった
大人になってそれらの場所を訪れると
私の世界は小さくなってしまったように感じる
高校生になって東京に行きたいと感じたのも、
もしかしたら冒険がしたかったからなのかもしれない
私はその後、海外旅行にも行ったりした
私の世界はドンドン広がり、どんどん小さくなっていく
今は大きいものよりも小さいもののほうが好きになってきた