※これは2007年に前会社で掲載した内容です

熟睡している人は夢を見ないといいます
眠りが浅いからか、私は毎日夢を見る

夢の中に、とても親切な宇宙人がいる
身なりは容易に想像できる感じの宇宙人で、身長は子供の背丈くらい、全体的に白いのだが、目だけ黒い、
女性ならうらやむほどスリムな体系で、触ると結構ムニュムニュしている
いつも料理を作ってはわけてくれるし、
一緒に「ストリートファイター2」というゲームを付き合ってくれることもある

余談だが、私は池袋のゲームセンターで主催された「スト2大会」で3位になった実績がある(現実です)
その私を「ザンゲフ」のパイルドライバー2発でいとも簡単に粉砕してしまうのだから
この宇宙人は凄い
たぶん宇宙人は人類よりもはるかに進んだテクノロジーを持ている筈なので、
言ってみれば猿と遊んであげてるようなものだろう
そう思うとなおさら面倒見のいい宇宙人だなと関心する

でも、そんな心やさしい宇宙人でも私の苦手な部分がある
それは、礼儀作法にうるさいところ
思えばゲームをやっている時もこの宇宙人は正座でやっていた
お菓子を差し出すと右手で「結構です」といったしぐさをする
仲がいいとはいえ、所詮は宇宙人と人間なのだから「打ち解ける」まではいかないだろう
でも、それにしたってよそよそしずぎる

この宇宙人はアパートから5分くらいのところに住んでいる
家に来るときも人目を気にせず公道を歩いてやってくる
私も宇宙人の家に何度かお邪魔したことがあったが、家賃の高そうなマンションに住んでいて、
ドアを開けた瞬間ペルシャ猫が駆け寄ってきたときはびっくりした
どこにそんなお金があるのだろうと不思議だったが、
そのあと葉巻をくわえ始めたときはもっとびっくりした

「た・・・タバコも吸うのか・・・ (-_-:)」
ってことは私の家ではタバコを我慢していた事になる
そんなに気を使わなくてもいいのに・・・

どうやら宇宙人は一人で住んでいるらしい
お手伝いさんもいなくて全て自分でやっている
ある時、私は床に置いていたジュースを蹴飛ばしてこぼしてしまった

「あ。ゴメン」

その時、宇宙人は台所で洗い物をしていたのだが、振り向いたときの宇宙人はとても悲しげだった
「なにやってんだよヽ(`Д´)ノ」くらい言ってもらえたほうが気も休まるのだが、
宇宙人は何も言わず雑巾でジュースをぬぐい始める・・・(-ω-:)

埋め合わせに何かプレゼントしてあげようと思ったが、何がいいのかわからない
お金持ちだから何でも揃ってるし、そもそもあまり欲のない宇宙人だ

そんな時、ふと宇宙人の部屋の壁にかかっていた写真を見つけた
その写真は夜空の写真だった
東京では星が見えない
もしかしたら故郷を懐かしがっているのかもしれない
そう思った私は、宇宙人を静岡まで電車で連れてってあげた

そこは星がいっぱいで流れ星もたくさん
宇宙人は飛び上がって喜んでいた

私はそんな宇宙人を見ながら
「なんで星空だけの写真なの?家族の写真は飾らないの?
そもそもどうして一人で地球にやってきたの?」と、
いつか聞いてみたいと思っている