1950年代。アメリカとソ連がとても仲の悪かった時代。
アメリカでは「マッカーシー議員」が、
国内の共産主義者を根絶やしにしようと大々的な政策を行っていました。
根拠もないのに数千人の国民が、共産主義者とみなされて職業を剥奪されました。
この事態はエスカレートし、自分の身を守るために友人や家族を密告するものまで出始めました。
「グッドナイト&グッドラック(2005)」という映画は、
大手テレビ局の人気キャスターだった「エド・マロー」が、
誰も関わろうとしなかった「マッカーシー問題」に挑み、
テレビを通して正義を訴え続けた話です。
後のマロー氏は「アメリカの歴史を変えた伝説のニュースキャスター」として知られるようになります。
「グッドナイト&グッドラック」とは、
政府はマロー氏の番組が邪魔だったので、テレビ局を共産主義者だと攻撃しました。
テレビ局はこれが原因でスポンサーを失い経営難に陥ります。
しかし、マロー氏の番組は高視聴率をマーク!
国民の関心を集め、世論に押される形でマッカーシー政策は中止されました。
「アメリカ人は気楽な現状に満足し、暗いニュースになると拒否反応を示す。
それがテレビにも現れている」とマロー氏は言います。
確かに最近のテレビには娯楽番組が多い。
お堅い番組なんて誰も見ないし、楽しいほうがいいに決まっている。
視聴者が娯楽を求めるなら、テレビ局も娯楽を作ります。
これはテレビ局が始めたことというよりも、私達が望んだことなのです。
もし私達の関心が娯楽だけになってしまったら?
誰もマロー氏の番組を見なかったら、どうなっていたでしょう?
「グランド・ゼロ」とは、もともと「原爆の爆心地」の事です。
私たちは自分の国に落ちた原爆のことをどれほど知っているでしょうか。
私達に出来る事って何かあるのでしょうか?
忘れてはいけないはずです。
「グランド・ゼロ連載 ―完― 」


