「ロード・オブ・ウォー(2005)」という映画は、
一人の男が「武器商人」として多くの戦争に関与していく映画です。
「ロード」とは「Road(道)」ではなく「Lord(支配者)」のほう。
つまり「戦争の支配者」という意味です。
国の独裁者であっても武器を手配してくれる「武器商人」がいなければ戦争はできない。
本当に戦争を支配しているのは「独裁者」ではなく「武器商人」だという考え方です。


世界には多くの武器が存在しますが「世界一の大量破壊兵器」とはどんな武器でしょうか?
「核兵器」と思うかもしれませんが違います。
答えは「AK47」という銃です。

戦争犠牲者の9割は銃で殺されています。
この銃は安くて子供が扱えるほど簡単。
「モザンビーク共和国」の国旗にデザインされているほど有名で、
人類で最も人を殺戮した真の大量破壊兵器として知られています。


映画の中で武器商人は逮捕されますが、
なぜかあっという間に釈放されてしまいます。
一体なぜでしょう?

第二次世界大戦以降、
戦争に使われた武器のほとんどはアメリカ、ソ連、フランス、イギリス、中国製のものです。
これらの国は武器をたくさん作ってたくさん売っていました。

でも冷戦が終わってからは直接売買が出来なくなり、商売は下り坂。
そこで登場するのが「武器商人」です。
この人たちが裏で武器を売ってくれないと商売が成り立たなくなってしまいます。
武器商人の売買を暴くことは自分の国の暗部を暴いているのと同じです。

表で戦争反対を謳歌しながら、裏で武器を売りまくる
もし「武器商人こそ戦争の支配者」と言うのなら、
世界一の戦争支配者はアメリカをはじめとする大国そのものってことになっちゃうのです。

「グランド・ゼロ連載⑬ ~世界を救おうとした女性~ 」