友人に薦められた為、また「このマンガがすごい!」2011版オトコ編1位であることに後押しされ、『進撃の巨人』を読んでいる。僕はこと連載漫画などについては完結するまで評価を確定したくない性質(たち)なのであるが、現在刊行されている4巻までの書評をしたい。以下、若干のネタバレを伴うので注意されたし。
ひとまずは率直に、おもしろい、と言える。帯紙に「これが21世紀の王道少年マンガだ!」みたいなことが書いてあるが、頷ける。巨大な敵(悪ではない)に少年少女が人類の命運をかけて挑んでいくと言う、鉄板ではあるがここ最近意外と見られなかった作風が、むしろ斬新である。
※夏目漱石がかの『坊ちゃん』において古き良き勧善懲悪を描いたように、ジャンルが飽和状態であると言える現在において、こうした復古的作品の歴史文脈的位置づけを考えると、違った意味で興味深い。
また、世界観がダークファンタジー的、且つ僅かにサイバーパンクな雰囲気を醸し出しており、物語の背景と文化を歴史的に説明していくストーリーテイリングは、実は全く僕好みだ。※佐藤大輔や司馬遼太郎の作品がそうだったりする。
そして特筆すべきは、作中しつこいほどに強調される悲壮感。これもまた、僕好み。絶望、万歳。畜生め。
この悲壮感は、1巻の終盤で絶頂を迎える。主人公と思われたエレン・イェーガーが、巨人に喰われる。これには絶頂した。そう来たか、と。エレンの死を土台に、彼に密かに思いを寄せているミカサの奔走を描く。この展開には期待が溢れた。今までになかった。しかし、この期待は2巻で覆された。
エレン、生きていた。2巻の中盤あたりから薄々怪しい感じになっていたけれど、やっぱ生きてました。まぁ、巨人になってましたけど。これまた、そう来たか、と言う感じ。いや、そっちいっちゃったか、と。前述のように、僕は主人公の死を糧に闘いに身をささげる少女の生き様を見られる、と期待した。なにしろそうした展開の場合、悲壮感がとてつもない。なんというか、救われない少女の心理描写を、巨人という大敵を媒介にして展開していくのだと思っていた。でもそれは勘違いだったようだ。僕の期待した展開も見てみたかった。しかしそれは覆りようがないので、与えられた設定にて楽しんでみよう。いい意味で裏切られたのだと、脳内変換するほかはない。
とはいえ、2巻以降、だんだんと展開が見えてきてしまっているのも事実。とどのつまり、「機動戦士ガンダム」や「エヴェンゲリヲン」的な展開が繰り広げられそうだ。そのパターンとは、至極簡潔にまとめてしまえば、以下のようになる。「親父の構築した兵器(巨人)によって、息子(エレン)が闘いの螺旋に半ば強制的に巻き込まれ、人類の運命を握る。そして息子は、葛藤する」。4巻の時点ではここまでネタバレはしていないが、ネット上のストーリー予想でも、概ね同じような意見が多いのではないだろうか。親父が巨人に対抗するべく人類の巨人化技術を開発。当の親父は行方不明。怪しいです。とても。
敵はすべからく巨人として強調されているが、人類をまとめている中枢に存在する政府(王政?)も怪しい展開になってきている。巨人は実は政府が開発した兵器なのではないかと。それも人間を利用した。政府の目的は人々を巨人という驚異の前に盲目的にまとめ上げ、政府に関与する人間はそれをコントロールし、安住して生きながらえる。そんな社会構造が数百年前から出来ているのではないか。そしてその事実を知ってしまったエレンの父親は、政府に対抗する為、50m級の超巨大巨人を開発(いや、親父自身がこの巨人とも考えられるか)。一気に政府打倒を目指している、とか勝手に予想している。
とまあ、批判を承知で全く利己的に書評と予想を書き連ねたが、最初に述べたとおり、『進撃の巨人』はおもしろい。完結が成功すれば、良作として長く評価されえる作品になるのではないだろうか。少しでも興味が湧いた方は、読んで損はない。まあ、だいぶネタバレしちゃいましたけどね。
ひとまずは率直に、おもしろい、と言える。帯紙に「これが21世紀の王道少年マンガだ!」みたいなことが書いてあるが、頷ける。巨大な敵(悪ではない)に少年少女が人類の命運をかけて挑んでいくと言う、鉄板ではあるがここ最近意外と見られなかった作風が、むしろ斬新である。
※夏目漱石がかの『坊ちゃん』において古き良き勧善懲悪を描いたように、ジャンルが飽和状態であると言える現在において、こうした復古的作品の歴史文脈的位置づけを考えると、違った意味で興味深い。
また、世界観がダークファンタジー的、且つ僅かにサイバーパンクな雰囲気を醸し出しており、物語の背景と文化を歴史的に説明していくストーリーテイリングは、実は全く僕好みだ。※佐藤大輔や司馬遼太郎の作品がそうだったりする。
そして特筆すべきは、作中しつこいほどに強調される悲壮感。これもまた、僕好み。絶望、万歳。畜生め。
この悲壮感は、1巻の終盤で絶頂を迎える。主人公と思われたエレン・イェーガーが、巨人に喰われる。これには絶頂した。そう来たか、と。エレンの死を土台に、彼に密かに思いを寄せているミカサの奔走を描く。この展開には期待が溢れた。今までになかった。しかし、この期待は2巻で覆された。
エレン、生きていた。2巻の中盤あたりから薄々怪しい感じになっていたけれど、やっぱ生きてました。まぁ、巨人になってましたけど。これまた、そう来たか、と言う感じ。いや、そっちいっちゃったか、と。前述のように、僕は主人公の死を糧に闘いに身をささげる少女の生き様を見られる、と期待した。なにしろそうした展開の場合、悲壮感がとてつもない。なんというか、救われない少女の心理描写を、巨人という大敵を媒介にして展開していくのだと思っていた。でもそれは勘違いだったようだ。僕の期待した展開も見てみたかった。しかしそれは覆りようがないので、与えられた設定にて楽しんでみよう。いい意味で裏切られたのだと、脳内変換するほかはない。
とはいえ、2巻以降、だんだんと展開が見えてきてしまっているのも事実。とどのつまり、「機動戦士ガンダム」や「エヴェンゲリヲン」的な展開が繰り広げられそうだ。そのパターンとは、至極簡潔にまとめてしまえば、以下のようになる。「親父の構築した兵器(巨人)によって、息子(エレン)が闘いの螺旋に半ば強制的に巻き込まれ、人類の運命を握る。そして息子は、葛藤する」。4巻の時点ではここまでネタバレはしていないが、ネット上のストーリー予想でも、概ね同じような意見が多いのではないだろうか。親父が巨人に対抗するべく人類の巨人化技術を開発。当の親父は行方不明。怪しいです。とても。
敵はすべからく巨人として強調されているが、人類をまとめている中枢に存在する政府(王政?)も怪しい展開になってきている。巨人は実は政府が開発した兵器なのではないかと。それも人間を利用した。政府の目的は人々を巨人という驚異の前に盲目的にまとめ上げ、政府に関与する人間はそれをコントロールし、安住して生きながらえる。そんな社会構造が数百年前から出来ているのではないか。そしてその事実を知ってしまったエレンの父親は、政府に対抗する為、50m級の超巨大巨人を開発(いや、親父自身がこの巨人とも考えられるか)。一気に政府打倒を目指している、とか勝手に予想している。
とまあ、批判を承知で全く利己的に書評と予想を書き連ねたが、最初に述べたとおり、『進撃の巨人』はおもしろい。完結が成功すれば、良作として長く評価されえる作品になるのではないだろうか。少しでも興味が湧いた方は、読んで損はない。まあ、だいぶネタバレしちゃいましたけどね。
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