北千住の悲劇 ~Aの視点~ | メロンパンブログ

北千住の悲劇 ~Aの視点~

ここからはあの日、授業が終わり何故か有名人のようになり、あちこちのクラスから来客があったAの口から聞いた話である。

あの日、Aは寝坊してしまい、朝のお仕事を怠ってきたという。

はじめこそ何事も無かったAの腹だが、走ってきたせいもあって体は汗だく。
そこにきて電車はガンガンに冷房が。


「腹が急激に冷やされていくのが分かった。」
「腹が冷えることによってうんこが形成されていく様を感じた。」 (A談)


いよいようんこが完全体に。

ここからはうんこが引き起こす波との根競べ。
相場は大体、第3波あたりがレッドゾーン。

しかし、この日のAのソレは第1波から超ド級だったらしい。


「俺を形成する細胞たちがこぞって
 TUNAMI! TUNAMI!! と騒いでいたんだ」 (A談)


どうにか第1波を乗り越えたのも束の間。
早くも第二波が到来。


「あの波は尋常じゃなかった。」
「ノースショアの達人もあの波は乗り越えられないと思うよ。」 (A談)


その時こそ笑顔で語ってくれたAだが、車中の心境は想像を絶するものだったに違いない。

この大波を乗り越えるのは不可能と判断したAは止む無く途中下車を決意。


慎重に、緊張してトイレへと向かうA。
と、Aは自分の目を疑った。


眼前に拡がるは大便待ちの長蛇の列。

そう、ここは北千住。
人の往来も激しく、ましてその時は朝の通勤ラッシュ帯。


「あの時俺は悟ったね。」
「ここが俺の死に場所か。 って」 (A談)


人間、悟りは開こうと思ってもなかなか開けるもんじゃない。
しかし、一度悟りを開いた人は、絶対無二の力を手にするという。





「もぅいいや、ここでしちゃえ☆」 (A談)


さすが悟りの境地。
たしかにトイレで用を足したことになるが、
まさか大便器の目の前で脱糞するとは。


ここで俺はどうしても聞きたかった、あの質問を投げかけてみることに。

俺「なんで漏らしたのに学校来たの?」


「あぁ~。なんていうかさ。」






「皆の反応が見たくて。」  (A談)



俺は驚いた。いや、おでれぇた。

まさか単なる好奇心でうんこ漏らしたまま学校来る奴が存在したとは。



いや、きっとこれはAなりのジョークなのだろう。
敗北を喫したままでおめおめと帰るのでは、日本男児の名折れ。


タエガタキヲタエ、シノビガタキヲシノビ・・・


時を超え、Aのもとにも届いたのだろう。
終戦を告げた玉音放送が。


だけどな、Aよ。一つだけ言わせてくれ。





うんこ漏らした奴は、体育の授業でプールに入るな。



耐え難きを耐え、忍び難きを忍んだのは俺たちも一緒だ。


ケイ