クラリネットでもらしちゃった
Q.「あなたにとって一番つらい痛みはなんですか?」
オレの人生はまさに腹痛との戦いの歴史と行っても過言ではない。幼少の頃より、この顔のように繊細かつデリケートだったオレの腹は、ことあるごとに痛み、オレを苦しめてきた。
小学校に入る前までは、家族でどこかに外出する際は、出発前に必ず3回は用を足した。そしていざ出発となると、肛門は再び疼き出し、オレは父に「ねえおとうさん…ぼくのおなかだいじょうぶかなぁ。なんかまだうんちでそうな気がするよ。おしりのあなから3センチぐらいのところにある気がする。」と訪ねた。すると父は「1時間で1センチだから3時間はもつ。」と、今思えばこの上なくいい加減な理論を息子に説いたものだった。アノヤロウ。その後きっちり3時間後に、オレが用を足したことは言うまでもない。
月日は流れ、オレは小学2年生になった。腹は相変わらず弱かったが楽しく学校生活を過ごしていた。そんなある日、給食はオレの大好物であるカレー。
小学生のクラスでの地位はおかわりの量で決まると信じて疑わなかったオレは、ここぞとばかりに食いまくった。
しかし、調子に乗りまくったツケは、想像を絶するでかさでいたいけな少年を襲ったのである。
5時間目も終わりにさしかかった時、ヤツ(腹痛)は突然やってきた。
「ぐ、い、痛ぇ…でも、まだ界王拳三倍で耐えれr

ヤツはいきなり出力をあげた。(注:イメージ図)
よ、よ、よ…

必死に耐える男(注:イメージ図)

必死の反撃(注:イメージ図)
4倍を使うしかなかった。思わず叫びそうになるのを必死でこらえる。
ヤツのギャリック砲に対抗するには界王拳4倍を使うしかなかったのである。
無理な技を使い、満身創痍になりながらも5時間目を切り抜けたオレを待っていたのは「帰りの会」である。
しかし、ヤツは出力を弱めるどころかさらに回転をあげ続ける。
「も、もうだめかも…。」教室の右隅、後ろのドアの目の前の席で虚ろな目を宙に泳がすオレ。
そして帰りの会のクライマックス、帰りの歌がはじまった。
パパからもらったクラーリネット…
瀕死の状態にも関わらず、口ずさんでしまうのは小学生の哀しい性。
どうしよう?どうしよう?
普段は大好きなこの歌が、その時は葬送曲に聞こえていた。
パッキャマラドパッキャマラドパオパオパッパッパッパ!パッキャマラド…
終わる!もうすぐ便器に逢える!と思った次の瞬間
すさまじい炸裂音と共に、オレの半ズボンは規格外の大きさに膨らんだ。
横を向くと、となりの席の女の子と目があった。半笑いで、オレは言った。
「出ちゃった…。」
その瞬間、教室にいつもの言葉が響き渡った。
先生さようなら。みなさんさようなら…。
オレは忘れない。泣きながら教室を飛び出したあの日のことを。
オレは忘れない。走り去った階段に落としたらしい、液状化したオレのかけらを見たクラスメイトの
「おーい!カレー落ちてるぞ!今日の給食当番だれだよー!」という言葉を。
そして、給食当番も、それを落としたのもオレだということを。
シン
「腹痛。(即答)」
オレの人生はまさに腹痛との戦いの歴史と行っても過言ではない。幼少の頃より、この顔のように繊細かつデリケートだったオレの腹は、ことあるごとに痛み、オレを苦しめてきた。
小学校に入る前までは、家族でどこかに外出する際は、出発前に必ず3回は用を足した。そしていざ出発となると、肛門は再び疼き出し、オレは父に「ねえおとうさん…ぼくのおなかだいじょうぶかなぁ。なんかまだうんちでそうな気がするよ。おしりのあなから3センチぐらいのところにある気がする。」と訪ねた。すると父は「1時間で1センチだから3時間はもつ。」と、今思えばこの上なくいい加減な理論を息子に説いたものだった。アノヤロウ。その後きっちり3時間後に、オレが用を足したことは言うまでもない。
月日は流れ、オレは小学2年生になった。腹は相変わらず弱かったが楽しく学校生活を過ごしていた。そんなある日、給食はオレの大好物であるカレー。
小学生のクラスでの地位はおかわりの量で決まると信じて疑わなかったオレは、ここぞとばかりに食いまくった。
しかし、調子に乗りまくったツケは、想像を絶するでかさでいたいけな少年を襲ったのである。
5時間目も終わりにさしかかった時、ヤツ(腹痛)は突然やってきた。
「ぐ、い、痛ぇ…でも、まだ界王拳三倍で耐えれr

ヤツはいきなり出力をあげた。(注:イメージ図)
よ、よ、よ…

必死に耐える男(注:イメージ図)

必死の反撃(注:イメージ図)
4倍を使うしかなかった。思わず叫びそうになるのを必死でこらえる。
ヤツのギャリック砲に対抗するには界王拳4倍を使うしかなかったのである。
無理な技を使い、満身創痍になりながらも5時間目を切り抜けたオレを待っていたのは「帰りの会」である。
しかし、ヤツは出力を弱めるどころかさらに回転をあげ続ける。
「も、もうだめかも…。」教室の右隅、後ろのドアの目の前の席で虚ろな目を宙に泳がすオレ。
そして帰りの会のクライマックス、帰りの歌がはじまった。
曲目「クラリネットをこわしちゃった」
パパからもらったクラーリネット…
瀕死の状態にも関わらず、口ずさんでしまうのは小学生の哀しい性。
どうしよう?どうしよう?
ほんとにどうしよう。
普段は大好きなこの歌が、その時は葬送曲に聞こえていた。
パッキャマラドパッキャマラドパオパオパッパッパッパ!パッキャマラド…
終わる!もうすぐ便器に逢える!と思った次の瞬間
オッパ!
ブリッ!!!
すさまじい炸裂音と共に、オレの半ズボンは規格外の大きさに膨らんだ。
横を向くと、となりの席の女の子と目があった。半笑いで、オレは言った。
「出ちゃった…。」
その瞬間、教室にいつもの言葉が響き渡った。
先生さようなら。みなさんさようなら…。
オレは忘れない。泣きながら教室を飛び出したあの日のことを。
オレは忘れない。走り去った階段に落としたらしい、液状化したオレのかけらを見たクラスメイトの
「おーい!カレー落ちてるぞ!今日の給食当番だれだよー!」という言葉を。
そして、給食当番も、それを落としたのもオレだということを。
シン