数日前……
うといと私の帰宅と共に、堂々と玄関から不法侵入した者がいた。
蚊だ。
いつもはかなり気をつけるのだが、その時は気が抜けていたのか、安安と侵入を許してしまった。
ふわ~っと入ってきたそいつを仕留めることはできず、すぐに見失ってしまった。
それから数日、何事もなく日々は過ぎ、ついさっきの出来事である。
シャワーを浴びようと私がお風呂場にて、ガスのスイッチをカチカチいれていた時!
プゥーーーーン
ヤツは姿をあらわした!
確かに私の目は、ヤツの姿を捉えた!
小さく黒く、フワ~っと宙を舞うその姿は、紛れもなくあの日不法侵入してきたヤツだ!
すぐさまヤツの捜索にあたる。
いない。
こんな無防備な状態では正直勝ち目などない。
早く見つけなくては!
風呂場はそんなに広くないし、結構明るい。
黒いアイツは、いくら小さくとも、視力1.5(絶頂期は2.0)の私の目に見えないわけがない!
もう一度周りを見回す。
いない。
おかしい。そんなはずはない。
確かに耳元で宣戦布告の囁きを聞いた!
ヤツを見失ったのは私の右側だった。
そう思って自分の右側の視界に入りにくい範囲を見る。
やはりいない。
どこへいった?
!!!
まだ見てないとこがあるではないか!
そう気付いて恐る恐る、自分の右腕を外側にひねって見る……
……いた!
ヤツは私の右肘内側で、優雅に食事をしていやがった!
私は一瞬の敗北感と同時に勝利を確信した。
パシッ
風呂場に乾いた音が鳴り響く。
勝った……
勝ったのだ……!!!
勝利に酔いしれシャワーを浴びてると、右肘に痒みを感じた。
ヤツめ!
最期まであがきおって!
しかし、最期の悪あがきも、液体ムヒによってあっけなく終わりを告げた。
こうして、私とヤツの戦いは幕を閉じた。
もうすぐ夏が終わる。
もう終わってるのかもしれない。
ヤツらのターンも終わりを待つばかりだ!
ハッハッハッハッハー!!!
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