5-33 日本の心は世界に感動を与える | 梁山泊

梁山泊

世は乱れ、民は苦しみ、日本も世界も荒れている。こんな時代に必要なこと、それは英雄豪傑が立ち上がること、そして絆を結び、友情を築き、個性と長所を発揮して、一致団結して弱点と短所を補い合って戦うこと。英雄豪傑を出でよ。

 たとえば日露戦争においても、「敵に塩を送る」といったことはありました。


 日本はロシアを破りましたが、しかし戦闘が終わると疲れきった兵士たちは両軍入り乱れて、お互い国のために尽くした健闘を称え合ったのです。


 そして当時の乃木大将は、昨日まで宿敵であったロシアのステッセル将軍の元に、食糧や酒をたくさん届けて、戦いに疲れたロシア兵を労わったのです。


 そしてステッセル将軍が会見のために、乃木大将の元にやって来ました。


 しかし乃木大将は、敗軍の将を見せ物にすることを避けるために、日本の兵士たちに沿道に隊列を作って出迎えることを禁止したのです。もしかしたら攻撃を受ける可能性だってあります。


 また乃木大将は、敗軍の将の名誉を保つために、ステッセルと彼の副官に帯剣、つまり剣を持つことを許し、会見の場で報道陣が撮影することも拒否しました。


 このように敗軍の将に対して、日本人は最大の敬意を持って接したのです。


 この乃木希典大将の紳士的な侍としての応対は、世界中を感激させました。


 このようにこれまで日本人の心は世界を感激させ、世界を感動させてきたのです。


 たしかにかつてこの国の人々は、義に生きることを美徳とし、卑怯に生きることを恥としていたわけです。


 そしてそれは日本には「武士道」があり、「武士道教育」が行われ、人々の心の中に「侍精神」があったからです。


 だからシオニストたちよって世界大戦が起こるか、それとも我々によって世界革命を起こすかというこの時代において、日本人が世界の希望だからこそ、なんとしてでも武士道を再建させる必要があると、私は思うわけです。


 彼らに対する憎しみで戦うのではなく、人類兄弟に対する愛の心でもって戦う、かつて侍が持っていたこの心が今、我々大衆に求められているからです。


 「憎しみ」と「暴力」の連鎖を断ち切る必要があり、それを行えるのは日本人しかいないからです。