4-6 プーチンはすでに二度、第三次世界大戦を止めた!? | 梁山泊

梁山泊

世は乱れ、民は苦しみ、日本も世界も荒れている。こんな時代に必要なこと、それは英雄豪傑が立ち上がること、そして絆を結び、友情を築き、個性と長所を発揮して、一致団結して弱点と短所を補い合って戦うこと。英雄豪傑を出でよ。

 日本のマスコミは「マスゴミ」とも皮肉られることもあって、本当に何も大切なことを報道しませんが、世界は今、たしかに第三次世界大戦の前夜とも、最中とも言える状況にあります。


 しかもちょっと視点を変えて世界を眺めてみると、プーチン大統領はすでに第三次世界大戦を二度も止めている可能性さえあるのです。


 今、中東のシリアという国は内戦状態にあります。


 そして一時期、彼らに牛耳られている世界中のメディアが、「シリア政府軍が反体制派に対してサリンを使用して、大勢の市民が巻き添えになった」と報じました。そのために日本人の多くも、「サリンを使用するなんてシリア政府は恐ろしい」と思い込まされました。


 これを受けて、アメリカのオバマ大統領は「黙っているわけにはいかない」と述べ、シリアへの空爆を決意しました。


 しかし国連常任理事国のロシアのプーチン大統領は、「誰がサリンを使用したのか分からない」として拒否権を発動し、さらに「国連の承認なしにアメリカがシリア攻撃すれば違法である」と述べ、アメリカの空爆を封じたのです。


 しかもロシア政府は、「シリア政府軍がサリンを使用したのではなく、反政府勢力がサリンを装てんしたロケット弾を発射した〝明らかな証拠〟がある」とまで述べたのです。これについては国連の調査団も同じ見解を出しています。



 しかも「シリアンガール」ことシリアの女性は、Youtubeで世界に向けて様々な情報を提供して、多くの人々から支持を得ていますが、彼女によれば、「シリアの反政府勢力に武器提供しているのはアメリカのCIAである」と言うのです。


 もしも彼女の話が事実ならば、信じがたいことではありますが、アメリカ・CIAが戦争の口実をつくるために、悪魔の兵器サリンを使用して、罪のない多くの子供たちを殺害したことになります。


 そしてプーチンは、「もしも国連の承認なしにアメリカがシリアを攻撃したら、ロシアはシリアを支援する」とまで言い切ったのです。


 もしもシリア政府がサリンを使用していたならば、アメリカは心おきなくシリアを攻撃できました。そしてもしもシリアとアメリカやイギリスが戦争になれば、ロシアやイランはシリアと同盟国ですし、日本はアメリカと同盟国であるために、世界中を巻き込んだ大戦争になりかねません。


 そのためにこのプーチンの国連決議の拒否権の発動、さらには「承認なしにアメリカが攻撃すれば違法である」と述べてアメリカの空爆を封じる行為は、視点を変えてみると世界大戦を止めたようにも見えるわけです。


 これだけではありません。2013年、レバノンの日刊紙アス・サフィール紙によれば、サウジアラビアのバンダル王子が、シリアのアサド政権を転覆させて、利益を山分けしようとロシアのプーチンに呼びかけたそうです。


 しかもバンダル王子はプーチンに対して、「もしもこのシリア・アサド政権転覆の誘いにロシアが乗れば、ソチ・オリンピックの安全は保障するが、しかしもしもこの誘いを断るのならば、ソチ・オリンピックにチェチェンのテロリストグループによる攻撃がある」と、ロシアのプーチンを脅迫したとも報じられております。


 頭の良いプーチンは、このサウジアラビアのバンダル王子によるソチ・オリンピックのテロ脅迫を、わざとリークしたそうです。


 その上でプーチンは、「もしも欧米諸国がシリアを攻撃するならば、ロシアはサウジアラビアを攻撃する」と堂々と述べることで、国際世論を味方につけて戦争を行いたい勢力を上手くけん制したのです。


 アメリカには常に戦争をしたい勢力がおり、そしてこの小冊子の最期のほうで詳しく述べますが、どうやら彼ら(・・)は、第三次世界大戦を引き起こしてNew World Ordreを構築したいようなのです。


 そしてNew World Ordre構築を食い止め、第三次世界大戦を阻もうとしているのがプーチン大統領なのです。だからこそ彼ら(・・)に牛耳られるマスコミは、プーチンを悪魔に仕立てあげて、恐怖の独裁者に見せようと躍起になっているわけです。