KAGEROU/齋藤 智裕
¥1,470
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正直私はフィクションがあまり好きではなく、

小説は読まないし、ドラマや映画も見ません。

強いて言えば演劇、それも小劇団の演劇をたまに見る程度ですね。

それも演劇が、というより、小劇場の雰囲気が何か心地いいって感じですね。

基本的に作り物の話には興味を示さないのですが・・・。

今回、この「KAGEROU」だけは、「命」をテーマに扱った小説であるという事で、

「うつ病」をテーマに取り組んでいる私としても、これは読まねばならないな、という事で、思い切って買いました。

決して話題の本だからとか、水嶋ヒロの処女作だからとかという理由で読んだわけではありません。

そして、読み終えて思ったのですが・・・。

たまにさ・・・「死にたい死にたい」とか言うやついるけどさ・・・。


「ウソつけこの野郎!」って言ってやりたいね。


そう、口で言ったりとか、顕在意識のレベルで「死にたい」と思っていても・・・。


心の底から死にたいなんて思ってるやつなんて、一人もいないんだよ!!


ただ、単に「生きたい」という気持ちが冬眠しちまってるだけ。


例え死にたいと思っていても、何かと出会う事で、「生きたい」という気持ちは目を覚ます。


もっとも、主人公は、その気持ちが覚めるのが、遅すぎたけどね・・・。



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