「最小不幸社会」
これは、菅内閣の所信表明演説で出てきた言葉です。
この「最小不幸社会」と言う考えは、菅氏が7年前からずっと温めてきた言葉なのですが、
初めてこの言葉を聞いた時、
なんて後ろ向きな言葉なんだろう?
と思ったものです。
不幸を潰せば、幸せが勝手にやってくると考えているのでしょうか?
例えば野球でもサッカーでもいいですが、
どんなに相手を0点に押さえたとしても、点を取らなければ、引き分けが精一杯。
むしろ1点でも失えば、そこで負けるのです。
だったら「攻めは最大の防御なり」の言葉よろしく、いかに相手よりも点数をたくさん取るかを考えた方が、勝つ確率は上がります。
元に戻って「最小不幸社会」。
不幸を完璧に潰しても、幸せを追求しなければ、幸福は訪れません。
不幸を最小限にしたとしても、幸福が全くない状態ならば、それは不幸な状態と言わざるをえません。
だったら追求できる限り、幸せを追求できる。
それが可能な社会にする、「最大幸福社会」を目指す方がいいのではないでしょうか?
幸せは、ゼロサムゲームではありません。
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