ネヴ・マーチの「ボンベイのシャーロック(MURDER in OLD BOMBAY)」(高山真由美訳)を読みました
1892年のボンベイで、けがのために軍を除隊して入院していたジム・アグニホトリは、新聞記事で大学の時計塔から2人の女性が落ちて亡くなったという記事を読みます
うち1人の夫であり、もう1人の兄でもあるアディの心情に共感したジムは、事件の調査を申し出ます
入院中にシャーロック・ホームズの小説を繰り返し読んでいたジムは、あるときは変装して、あるときは得意のボクシングをいかして調査を進めます
果たして2人は自殺なのか他殺なのか?
手紙の謎とは何なのか?
敵陣に取り残された軍の救出作戦はどうなるのか?
アディの妹ダイアナとの身分違いの恋の行方は?
個性的なインドの風俗をバックに、ミステリ・冒険譚・ロマンスがふんだんに盛り込まれており、ページをめくる手を止まらせません
ラスト付近において黒幕との対決が続いていく展開は、素晴らしい構成になっており、思わず声が出てしまうほどワクワクしましたね
大満足の一冊でした