木製台座のメタルスタンプ
鉛版・銅版編です。
まずはクイズです
かつて
亜鉛版・鉄板に比べて
鉛版は製造量が少なく
銅版に至っては
極端に少ない製造数でした。
その理由は何でしょうか
亜鉛版や鉄板は0.2㎜ほどと薄く軽いのに対し
鉛版や銅版は2mmほどと厚く重い。
こんなところがヒントです。
さて回答の時間です。
ずばり
コストと手間
です。
鉄板・亜鉛版の場合は、
薄く伸ばした鉄板をプレスするだけで作れますので
とにかく簡単に安く造れます。
一方
鉛版の場合は型に鉛を流し込んで作られますので
結構な手間がかかります。
型も造らなければなりませんし、
使用される金属量も多くなります。
当然
そうした仕事によって
出来上がった鉛の版面は鉄板とは異なり、
重厚かつ鈍い光を放ちます
版面は5㎜ほどの厚みがあり、
ずっしりとした重さがあります。
この重厚さが
コレクターにも人気の所以です。
こちらは亜鉛版ですが、
鉛版との厚さの違いは一目瞭然ですね。
更に銅版にランクアップします
得も言われぬ美しさ
小ぶりでしたので
もっと重厚感のあるものをば
構造解説のため上からもパシャリ
先程の鉛版の場合は、
木台に鉛の版を鋲打ちしておりました。
銅版の場合は、
その鉛部分が2㎜ほどの特厚となります。
そして銅製の版面をその上に
圧着させて作られます。
そのため
手の上に乗せれば
ずっしりとした重みが・・・・
この重厚感
そりゃ高くつく訳ですよね
ですので
よほどの版でなければ
銅版で作られることはありませんでした。
よほどの版とは
こんなのとか
きりがないのでこのへんで
そんな銅版は
錆などの劣化に強く長期保管出来ます。
そして劣化に強いという特性は
しっかりと版面にインクが乗り
細部までしっかりと再現される
プリントに繋がります。
それでは次回スタンプをば・・・
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