昨日ご紹介させて頂きましたリースタグですが
アルファベットを刻印するとすれば
やはり一番人気は筆記体です。
革タグだけでなく
革小物全般に言えることですが
正直、筆記体を使えば
大抵の作品はそれだけで付加価値が付きます。
オークションでは入札率、落札金額も上がります。
そりゃそうですよね
だってこの美しさなのですから。
ちなみにこちらは
【王室の筆記体】
Royal Script
2番人気はイタリック体、いわゆる斜体ですね。
特に細身のタイプが人気です。
24ptのGaramond Italicです。
早速、昨日のリースタグに刻印してみましょう。
これが
こうなります。
筆記体の時もそうですが
こちらも右に傾いています。
アルファベットの活字を使う場合のポイントとして
お客様に読みやすい
ということが外せません。
一口に読みやすさと言っても
単に活字を強く押せばいいというものではありません。
脳に認識されやすい文字を選ぶことも
重要なファクターなのです。
人が文字を読む際、
読み進む進行方向に傾いていると
水が流れるようにさっと読めます。
下りの坂道と平地を歩く違いと言えば
分かりやすいでしょうか。
(↑微妙)
そして流れのある文字は
それだけでデザイン性もUPさせてくれます。
お花のタグで言えば、静止したお花たちに
斜体のアルファベットを刻印するだけで
動の要素を加味出来るのです。
おっと、脱線しました。
豆知識はこの辺で・・・
それでは第3位、
3番人気はローマン体です。
日本語で言えば明朝体です。
こちらは12ptのCochin Romanです。
お花のタグに刻印するとこんな感じになります。
筆記体・イタリック体と比べ
無風状態になったのがお分りでしょうか。
そよ風にお花が揺れている情景の斜体に対し
お日様の下でしっかりとお花が咲いている
といった情景となります。
流れが無いというマイナスイメージは
安定感というプラスイメージに置き換えられます。
なにか言葉の詐欺師的な感じになってしまいましたが、
それぞれの魅力があるのです。
人気書体に共通して言えることは、
やはり
細身の書体です。
線の細い書体はヌメ革にも刻印し易いため、
特に活字初心者の方は
こうした人気書体に近いものから
揃えていかれると宜しいかと思います。