私は会社員という職業に憧れを抱いていました。


何かに申し込みをする時に必ず書く欄がある職業

の項目。

20代前半までは、「学生」でも問題なし。


でも、25歳を過ぎたときに、ふと気付きました。



 あれ、私の職業って何に分類されるんだろう…。



いつも困ったのです。


考えるのも面倒なので、いつも「その他」に印をつける

ようになりました。


(最近は世相を反映してか、「派遣社員」という項目が

あることも多くなりましたね。)




めでたく正社員として転職を成功させ、これまためでたく

会社員」欄に印をつけられるようになりました。


そんな時、私はひどく優越感を感じるのです。


と同時に、休職中の現在は“やましさ”も感じるのです。




いざ、こう文章にしてみると、私にとって会社員という

職業は、何かのブランドと同じなのかもしれない、と

思えてきます。


ブランドの本来の良さをを知らない若い女の子が、ヴィトンを持ちたがる。

車を愛しているわけでもないのに、男性がベンツやポルシェを欲しがる。


そんなのと変わらないのかもしれません。


      簡単には手に入らない。だからこそ手に入れたい。



手に入れた後は、死ぬほど欲しかったあのブランドは、色褪せます。


本気でお手入れしよう、とか一生使い続けたい、とか…

その思いを継続させるのはなかなか難しいものです。

(それができる人は【ホンモノ】です。)



さて、私は例えるならばエルメスの特注バッグを手に入れました。

それも無料でいただきました。


そんな大切ないただきものですが、いざ私がそのバッグを

持ってみると……


全然ふさわしくなかったんです。


エルメスのバッグは美しい。

誰が見ても歴史を感じさせる、すばらしいバッグなのです。



周囲の人はそのバッグを自分なりに使いこなしています。

バッグが人と馴染んでします。


それに対して私は……。

バッグに対して常に緊張感や不安感、自己否定感を持ちました。


そしてそのバッグを持つことから逃げました。


高級バッグをもらってみて、しばらくして気付いたんです。



   ああ、私自身がこの高級かばんに

  ふさわしい人間にならなくてはならない



それで私は自分自身のメンテナンスにかかりました。

現在のPCスクール、簿記スクールが、まさにそれです。


      ブランドにふさわしい人間になる。


とにかく運良く、本当に運良くいただくことができた正社員の座。


その、会社にふさわしい社員になる為に、私は現在リハビリ・

メンテナンス中です。

多大な費用(私にとっては。)がかかります。


ふさわしくない人間なんだから当然です。


会社員として生きること。


生きていくために、現在工事中です。