洗面所の左側を占居しているフレグランスの数々。
ざっと20コくらいあるでしょうか。
香水の類いは、その時の気分で選びます。
もちろん、仕事の日はNGですよ。
それ以外はほとんど。付けないと、なんだか落ち着きません。
好きな香りは基本ローズ系ですが、もちろんそれ以外にも…。
そうですねぇ、シャネル系はボトルも含め、昔からお気に入りで、
特に、やっぱり、『シャネル5』は大好きですが、
他にも、いろいろ好きなものがあります。
やさしいオーガニック系もいいし、
ゲランの『ランスタン』も甘く好きな香りだし、
パルファン・ロジーヌ・パリの『ローズ・デテ』他、
数々あるローズのシリーズもナチュラルで好きな香り。
そして、またひとつ、仲間入りしました。
セルジュ・ルタンスの新作、『ローフォアッド』です。
"冷たい水"という意味の香水。
限りなく透明な水…。
香りを感じさせない、クリアな気分(にしたい)の時に付けるのに
ピッタリとか。
その名のとおり、深く透明な、みずみずしく神秘的な香り。
まるで透き通る湖のような。圧倒的な清涼感です。
少しスモーキーな、スパイシーなエッセンスもほんのり。
それでいてほのかに甘さもあり、とても大人っぽく洗練された香り。
なんて、なんて素敵でしょう。
香りを感じさせない香りなんて、なんだか逆説的でシニカル。
ちょっと虜になりそうです。
セルジュ・ルタンスといえば、
80年代からの、資生堂のインターナショナルビジュアルの完成度の高さに
私はノックアウトされっぱなしでした。
そう、インウイ。
あの独特の美のイマジネーションは本当に素晴らしかった。
フレグランスは92年に発表されました。
私は『Sa majesté la rose』を持っています。
パリのパレ・ロワイヤルにあるサロンにも何度も行ったことがあります。
美を創造する意味が、確実にそこにあるのです。