青空のわが身に迫り冬終る  森器

冬の果見知らぬ顔の猫来る

かんかんと雨戸鳴る家冬惜しむ

行く冬やポン酢の香り指にあり

蜂蜜に冬の名残の濁りかな

節分や東西南北大気濃し

いもうとに追儺をまかせ虚を抱く

鬼やらひ逢ひたき人は遠き空

鬼の豆風なき夜となりにけり

冬送る猫はこの世のどこに棲む


恵方巻東北東に向けにけりこの世の習ひ口を塞ぎぬ

願ひとはむなしきことの多けれど梅一輪の紅を待ちたり

関東に雪の予報のある二月先手は苦手後手に遊ばむ



。。。。。。。。。。。

暦の上ですが冬が終わりました。

 

これといった出来事のない

淡々とした日々の中で、

それでも春の訪れを感じようと努めます。

 

近くのスーパーまで3分とかかりませんが、

その道すがら、

何か感じ取ろうと、空を見つめます。

頭痛と首の痛みに耐えながら。

 

昨日は、久しぶりに青空が空虚に見えず、

やさしさに満ちているように感じました。

 

冬逝くにカーテンコールなどは無し  中原道夫

 

拙作、拙文をお読みくださり
ありがとうございました