末っ子がスプーンとかを探している音にしては大きく

 

そこらじゅうを開けたり閉めたりしているかのような音に

 

ハッとした

 

キッチンを見ると、末っ子の横に立って、彼が必死に何かを探していた

 

 

 

私は、なんとなくわかった、おそらく包丁を探していると…

 

 

 

急いで彼に近づき、末っ子を離すと

 

「何を探しているの?」ときいた

 

案の定「包丁どこ?」と言った彼の顔は悲しくて今にも泣きそうだった

 

「なんでそんなものがいるの?どこにもないよ」

 

というと

 

「いつも使ってるじゃん、出して。

 

 死ぬために必要なんだよ」

 

と泣きそうになりながら訴えかけてきた

 

 

まず、周りの人を殺すためではないことで

 

他の兄弟の安全は確保できてることに少しホッとした

 

そして、その安堵もあったおかげで、次の行動に出れた

 

 

彼の肩をおさえて、探すのをやめさせて、私の方を見てもらった

 

「約束が叶えられなかったけど、死ぬことではないよ。

 

 楽しみだったから、悲しいけど、落ち着いて。」

 

と、彼の目を見て話をした

 

 

彼は、悲しくて泣き出してしまった

 

 

「すごく楽しみにしてたんだ。

 

 お父さんの嘘つき」と泣きじゃくった

 

 

幼稚園児くらいの精神年齢の子と話をしている気がした