たった1週間だったけど、会っていないだけで遠く感じた

 

少し距離を感じながら彼に会う日々は続いた

 

でも、やはり親子だから少しずつ距離は縮まって

 

1週間もしたら、よそよそしさは無くなった

 

 

彼は薬を服用していたために、食用も増し

 

少しふっくらしたようにも見えた

 

相変わらずお腹が空いてしまい

 

お菓子を要求した

 

やはり食べるから太る

 

見た目をすごく気にしていた彼だったので

 

少しふっくらしたのを見るのは3歳くらいの時ぶりくらいだった

 

体重はどんどん増え、そのうち彼は

 

「空気を吸っただけで太っていく気がする」

 

と言っていたのが忘れられない

 

 

また、父親と距離を置いていたが

 

父親も会えなけど、仕事が早く切り上げられると

 

面会している私たちのところに寄るということをし始め

 

彼が嫌なら会わなくても、待合室で待つ

 

ただ、父がくれば看護師さんが

 

私たちのあっている病室に伝言してくれた

 

これを繰り返していることで

 

彼は、父親にも心を許した

 

 

主人も彼に会えた日は、すごく嬉しかったが

 

普通を装っていた

 

待合室で会ったのか忘れてしまったが

 

第一声

 

「元気だったか?」

 

とすごく嬉しそうな顔をしていたと記憶している

 

 

たまに、私がいけない週末は、父親が行くこともあった

 

週末は午前と午後、2回面会時間があったので

 

極力協力をして、2回会いに行っていた

 

父親が行くとスターバックスで、

 

よく2人はクリームたっぷりの飲み物を飲んでいたようだった

 

コーヒーを彼が飲めるようになったことを

 

この話で知った。少しずつ大人になってきている

 

その成長過程を病院でみていることが不思議だった

 

 

在籍している学校へは

 

入院が長引きそうなので、籍だけは置かせてほしということをお願いした

 

いつ彼が復帰しても、いつでも帰る場所を作っておきたかった

 

学校側も彼の復帰を待っていますと言ってくれて

 

学校に関しては安心だった

 

 

彼の治療は進んではいなかった、なかなか壁は崩れないままだった…