名古屋市美術館へモネ「印象 日の出」展見に行ってきました。
ゲストでお迎えするアーティストさんの中には絵を描くという方も結構いて、
その度によく絵の話をしたりしているのだけれど、
やはり音楽と絵はつながりがあるんだなぁ、というのを改めて感じたこの展覧会。
何に魅力を感じ、
何をテーマに、何を伝えたくて、
どう魅せていくのか。
「私にとって絵画とは
愛らしく、楽しく、美しいものでなければならない」
と言ったのはルノワール。
明るい曲を歌い続けるシンガーがいるように
彼は苦しく悲しいことが多かった当時の社会の中で
ただ明るく陽気であることを求め続けた。
モネは
「私は鳥が歌うように絵を描きたい」
と言っていたらしい。
鳥は決して無理に歌っているわけではなく、
心の赴くままに自由にさえずる。
そんな風に自由に筆を動かしたいということだったんだろうか。
生涯2000点もの作品を残したモネ。
その中でも多く描かれたのは「水辺の風景」だった。
彼は水の動き、水に映る光というものに一番の魅力を感じていたのかもしれない。
刻一刻と変わる水面の表情をしっかりと見て、
一番の瞬間をキャンバスにおさめた。
だからなのだろうか。モネの絵を見るとき、
わたしはキャンバスの上半分に描かれた木や空よりも
下半分の水に映る木や空の方にばかり目がいってしまう。
そして、やはり展覧会タイトルにもなっていたこの絵。
「印象 日の出」
「印象派」という名の由来になっている絵。
近くで見ると太陽だけが色濃くてリアルじゃないような気がした。
でも少しずつ後ろに下がって絵から離れると今度は太陽だけが
リアルなような感覚に陥った。
見る位置によって急に表情を変える。とても不思議な絵。
お正月に見た有明海の夕陽を思い出した。
日の出や日の入り、月に星・・自然のものは
時間も気にせずいつまでだって見ていられる。
この絵もまたそうだった。
いつまでだってじっと見ていられた・・というより
なかなか離れられなかった。
冒頭の話、
何をテーマに、何を伝えたくて・・
モネはこの絵に「普仏戦争で傷ついた祖国の復活」を託したのだそう。
それを踏まえて見返せば、
この太陽を描く彼の筆にはどれほど力がこもっていたのだろう、と震えてしまう。
全体としてそんなに作品数は多くなかったのだけれど
一つひとつに見ごたえがあって、全部を見るのには結構時間を要した。
なんだか、久しぶりに体がじんわりしてる。
今夜は懐かしいお香の香りにJason Mraz-Luckyでなんだかゴキゲンです。



