先日、携帯の修理のために、原宿の表参道に行きました。
駅から歩道を歩いていて、「あれ、なんか違う」と思って引き返して見上げれば、原宿クエストがありません。
どうしたのかなと思いながらも、予約の時間が近づいているためにそのまま通り過ぎました。
後日、別の用事でまた表参道に行ったので看板を見ると、商業施設に建て替えと書いてありました。
原宿クエストには、『イッセー尾形の一人芝居』を観るために何年か通いました。
東京乾電池の芝居や、様々なライブにもあちこち行って、人生で一番活動的だった数年だったように思います。
家族と一緒ではない、私だけのたのしみを味わう時間を持てるようになった時期でもありました。
その後、私は病気がちになり、仕事をするだけで精一杯、芝居やライブからも遠ざかってしまいました。
原宿クエストが解体されたのを見て、「自分の楽しんだ時代は終わったんだ」と一瞬寂しさが込み上げてきたのですが、「時代は終わる?終わらないんじゃないかな・・形は変わっても、目には見えなくても、受け継がれつつ、まわりまわっているんじゃないかな」と思えてきて、ちょっとホッとしたのでした。
思い出したのが、中島みゆきの歌『時代』です。
「・・・まわるまわるよ時代はまわる
喜び悲しみくりかえし・・・」
イッセーさんはいまも一人芝居を、違う場所で公演してます。
また観に行きたいです。
あの空気間に浸りたいです。
てんぷらと生姜煮