私は休日、突然1人になった。
こっこは午前中、ひいおばあちゃんと近くの喫茶店にお茶しに出掛けた。
もちろん私はお留守番
。2人はすっかり茶飲み友達
。でもそれは私にはとても嬉しいし、こっこに感謝をしている。
去年のおばちゃんは人工肛門がこんなにも大変だと思わなかったと言い、ストレスから髪の毛がなくなってしまった。
そしていつも食べ物を気にしてあまり食べなかった。
またいつも身なりには気を遣うおばあちゃんにとって髪の毛がないことを恥ずかしがり帽子を被っていた。
だから気が付かなかった。
ある日こっこに言われたそう…。
「おばあちゃん、毛が生えてきたね。」
子どもはストレートだから時に大人はドキッとするが、本当におばちゃんの頭からは髪の毛が生えていた。
それも白光する綺麗な髪の毛が。
そしておばあちゃんは実際に保健師さんに言っていたそう…。
「今は曾孫と過ごす時は、この事を忘れられるんですよ。」と。
実際におばあさんはよくご飯を食べるようになった。
そしてよく笑うようになった。
食べれること笑うことがどれだけ体にいいのか…。
そう思うほどみるみるおばあちゃんは変わった。
そして外へ出歩かなくなったおばあちゃんは、今日こっこを誘って喫茶店に行った。
こっこを杖がわりにして。
こっこもこっこで年寄りを労る気持ち、また自分がおばあちゃんを助けなければいけない…そんな優しい気持ち、人の役に立つ喜びを育み、とてもいい経験が出来ていると思う。
ただ、あれだけ張り切っていたこっこは、おばあちゃんと2人で食べるのに少し緊張したらしく、
「スパゲッティが食べたい~」
と叫んでいたのに、
帰ってきたら、おばあちゃんと同じチーズケーキを食べたそう…。
そこがまたこっこらしい
。でもこんな風に2人でお出掛けまでして楽しそうな笑顔を見る度に思う。
私が実家に帰ってきた意味。
命に限りがあるおばあちゃんの為だと思うと救われる。
そしてそう思いさせてくれたのはこっこのお陰。
こっこの無邪気な笑顔は薬よりも効く、万能薬なんだろうな。