鳥の骨 | うつべ動物病院のブログ

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うつべ動物病院からのお知らせです

院長の長谷川です。

 

みなさん手羽先は好きですか?

ご飯のおかず、お酒のお供としても

非常に美味しく食べられますし、家庭の食卓に並ぶことも

多いのではないかと思いますヘ(゚∀゚*)ノ

 

ただし食べ終わった後に、骨が食べかすとして残りますよね。

 

先日、その手羽先の骨を丸ごと飲み込んでしまった

子犬のダックスの子を診察させていただきました。

基本的にワンちゃんたちの食べ物・異物の誤食は珍しくはありません。

 

その場合

1、吐かせる薬を入れて吐かせる

2、中毒にならないように投薬・点滴をする

3、ほっておく

4、内視鏡または手術にて摘出

このような治療になるケースがほとんどです。

 

今回のように骨を飲み込んだ場合は、無理に吐かせるような

処置をすると吐く時に、胃や食道を穿孔してしまう場合があるので

基本的には吐かせません。

 

ちなみにレントゲン写真がこちらです。

 

よく飲み込んだなと驚きましたΣ(゚д゚;)

自分の肋骨より大きく太い骨が胃の中に残っていました。

 

本来この大きさの異物の場合は、手術で摘出することを考えますが

手羽先の骨は、胃酸によって胃の中で溶けやすいこともあり

症状が何もないようであれば、数日様子を見てみることにしました。

 

数日後、吐いたりウンチから出てくることはなかったようですが

レントゲンを撮ってみると

 

 

レントゲンで骨が溶けてなくなっているのが確認できました、胃酸すごいですね!

子犬のダックスちゃんは何もなかったように元気にしていました(°∀°)

 

今回のように骨が溶けてなくなる場合もありますが、

基本的には溶けない骨も多いですし、異物の場合は中毒になることや

胃腸を傷つけることもあり、最悪死に至るケースもあります。

 

皆さん食べ物・異物の誤食に関しては注意してもらっていると思いますが、

食べないように気をつけて下さい。