暑いー暑いー(悪霊っぽく)。むかご餅ですー。

 8日の日記。6時に起きたけど二度寝。次に起きたら9時過ぎ。朝食:ご飯・さつま揚げ・漬物など。軽く仕事。昼食:市販のパウチで作ったスパゲティカルボナーラ。もう少し仕事。買い物がてら近所の喫茶店→買い物。夕食:牛肉の炒め塩レモン風味・もずく酢などなど。

 

 さてー、今日は艦これの話ではないのですが。

 以前も書いたけど(【映画感想】『男たちの大和/YAMATO』(監督:佐藤純彌、出演:松山ケンイチほか)を観たよ)、最近はずっと地上波ではなくスカパーやらレンタルやらでアニメや映画を観ております。スカパーの方はデッキのディスク容量が割と少な目なんで、観たそばから消してかないとー…なんですが、媒体は何にせよ、ただ観るだけじゃ記憶からも消えちゃうんで、感想というかメモというか、そんな感じのモノをズラズラと残していこうと思いまする。

 つーことで今日は角川映画の『里見八犬伝』を感想をば。

 1983年の公開ってことで、もー35年ほど前の映画ですねー。書いてみたらすっげー昔の映画って感じがするねぇ。そうとう前にテレビ(とーぜん地上波。当時はそれ以外なかったですからな)でやってたのを観て、子どもだったんで分かったり分からなかったりしたんですが、それが今またスカパーでやるっていうんで録画して観てみた次第。

 もちろん大元は滝沢馬琴さん(「さん」呼ばわりしてますが、江戸時代の方ですな)の『南総里見八犬伝』なんですがー、それを元に魔改造した角川ノベルスが原作となっております。ちなトップの画像はWikipediaの原本の画像でつ(再使用可になってるから載せて大丈夫だよね?)。

 ちなみに大元のお話は、むかご餅、青い鳥文庫で簡略版を読んだことあります。今はこんな↓表紙になってんのねー。完全にラノベですわ。実際、原作も完結まで20年くらいかかったらしいし。

 なんか…むかご餅が読んだ時は墨絵みたいな表紙でしたが。と思って探したら、Amazonに↓旧版も残ってた。

 そうそうコレだよ読んだのは。ぜんぜん雰囲気ちがうわー。しかも旧版の絵師さんの名前は百鬼丸。『どろろ』かな? 今も同名の絵師さんが活躍してるみたいだけど、別人ですかねぇ?

 ちなみに、これガチの原本を読もうとしたら結構たいへんですよねえ。岩波文庫で全10巻かよ。しかも全部古文、みたいな。。

 今から読むならこっちですかねぇ↓。1冊で済むけど627ページ。

あらすじとか

 話を映画に戻しましてー。

 あらすじはですな、大筋は原作通りなんですが、結構いじってある感じ。

 なんか里見家って大名の家に恨みを持ってる一族がいてですな、そいつら(だいたい人外っぽい)に呪いをかけられて里見家は年若い静姫1人をのぞいて滅びてしまいます。予言によると「姫と、仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の玉を持つ八犬士が敵をやっつけるよ」って感じなので、八犬士の中でリーダーっぽい人がリードする形で八犬士を集めて敵のボスに挑んでいくって感じ。

 大筋は原作通りだと思うんだけど、原作では少年だった「仁」の犬江親兵衛が青年になってて、静姫(この人も原作だと最後にちょっと出てきただけだったっけ?)との恋愛要素があったり、「智」の犬坂毛野が原作では女装してる男性だったのが女性になってたりーと、エンタメ的に色々いじってある感じですな。

間のとり方が今と全然ちがうんですが。。

 つうわけで超久々に観たわけですが。。んー、一言で言うと冗漫ですなぁ。なんか、冒頭の悪い一族がアジトに入ってくシーンとか、そんな長々やる必要あったんですかねぇ。。たぶん、デカいアジトを用意できるだけの権力がある集団だってことを見せたかったんだと思うんですがー、最近のアニメとか映画とかのスピーディーさに慣れちゃってると退屈感がありますな。

 この映画の監督を務めた深作欣二監督といえば、むかご餅的には『バトルロワイヤル』を撮った監督って認識が一番なんですが、あっちの早さに比べると、こっちの遅さが際立ちますな。当時の映画はみんなそういう演出方針だったんですかね? ずっと動きを見せてくれるのは、見ようによっては演劇的とも言えるかもしれませんな。そう思えばいいのかもしんない。

シナリオもなんか、うーん

 そんでシナリオは、いちおう仲間探しがメインなんですが、なんか“だらん”としてる感じ? なんだろー、場所が明確じゃないから「旅してる」感じが出ないからかな? 「今この辺り」みたいなのがあればよかったのかもですな。

 ただ、クライマックスはさすがに良かったですな。まぁ、ぶっちゃけ過去に観た時に良かった記憶があるからまた観たんですが。なんというか、 「ここは俺に任せて先に行けッ」のお手本のようなクライマックス。さすが角川さんですなぁ。特に紅一点の犬坂毛野の戦いね。敵も耽美な感じで、『ウテナ』っぽい感じだった。

主題歌が洋楽なのは何でさ?

 いちばん気になっちゃったのはコレだったり。主題歌もそうだし、挿入歌も洋楽(たぶん歌詞も英語)なんですよねぇ。うーん、当時はそれが格好良かったんですかねぇ? いや、こういうのって一周回ってハマることもあるんで、あんまり一方的には言えないかもですが、やっぱ合ってなかったように思うんだよね。
 たとえば今『八犬伝』っていう映画をやるなら、たぶん和楽器マシマシでやるでしょうな。まぁ、当時はまだ東儀秀樹も吉田兄弟も世に出てなかったでしょーし、和風な音楽そのものが、人気を取れるって確証がなかったってことかもしれんですな。

アクションとか特撮は頑張ってる

 当然バトルシーンが多い映画なんですが、刀や飛び道具で戦ったり、光の玉とかその辺の特撮が出てくるシーンは割とそれっぽい気がした次第。

 親兵衛は農民出身って設定なんで、鎌を使って戦うんだけど、割と珍しい戦いぶりかも。カンフーブームは70年代だったと思うけど、ちょっとその残り香っぽいところも感じた気が。

 

 まー、色々と文句をつけたけど、ひと通り楽しく観れましたわ。ただ近い未来にもう1回観たいかと言われると微妙かなー。けっこー長いし(136分)。ふとまた観たくなったら、レンタルとかで借りればいいかなー。

 ってところで今日はここまで。ではまたノシノシ

 


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