今から5年前

 

僕がまだ、郵便局に勤めて頃の話です。

 

当時、慣れない深夜勤務に

体も心もボロボロでした。

 

ホント目が死んでいました。

 

そんな僕の姿に見かねた

奥さんが言った一言が、

 

 

 

仕事辞めてもいいよ

 

私も頑張って働くから

 

当時、旦那であり父親である僕が

家族を養うのが当たり前

それが義務であり責任だと思っていたので

 

その一言に、軽はずみな事を言うなよ!と

激怒しました。

 

内心では、その気遣いがとても嬉しかったの

覚えています。

 

その2年後に、40歳になり男として一花咲かせると

意気揚々と起業したんです。

 

ノリと勢いだけの

無知の世間知らずでした。

 

起業して1ヶ月で軽く鬱になりかけました。

とにかく仕事しなきゃ!

僕が動かないと収入が途絶える。

夜が眠れない日が続き

 

されに精神的に滅入っている時に

 

奥さんが言った一言

 

男が一家の大黒柱になるって

誰が決めたの?

女が一家の大黒柱だっていいんじゃない?

 

だからお願いだから仕事休もう

 

正直、嬉しかったです。

なんだか、ホッとして涙が出ました。

 

それから仕事を少し休めるようにもなりました。

 

ただ、経営はそんなに甘くなく事業が傾き大赤字で

1年で廃業してしまいました。

残ったのは、多額の事業ローンだけ

 

その後は、再就職する事なく

月収15万円の仕事を続けてきました。

 

この収入では、家族4人は支えられず

 

結果、奥さんに頼った生活になってしまいました。

 

どこかで、あの日奥さんが言った

 

仕事辞めてもいいよ

私が、頑張って働くから

 

女が一家の大黒柱だっていいじゃない

 

この言葉に甘えていました。

もう、依存です。

 

2018年2月

 

3年かかりましたが、事業ローン完済しました。

 

これを機に、もう一度名実ともに

一家の大黒柱としてして

生活を守る為に

週5日サラリーマンに戻ります。

 

今度は、僕が一家の大黒柱にまた、戻る番です。

奥さんからバトンを確かに受け取りました。