🔵ウォルピスカーター

🟢えるの

🟣りする

🟡ニャンヤオチュー 

🍡全員



🟢815日の午後12時半くらいのこと
天気が良い
🔵病気になりそうなほど眩しい日差しの中
することも無いから君と駄弁っていた

🟡「でもまぁ夏は嫌いかな」猫を撫でながら
君はふてぶてしくつぶやいた
🟣あぁ、逃げ出した猫の後を追いかけて
飛び込んでしまったのは赤に変わった信号機

🍡バッと通ったトラックが君を轢きずって鳴き叫ぶ
🔵血飛沫の色、君の香りと混ざり合ってむせ返った
🍡嘘みたいな陽炎が
「嘘じゃないぞ」って嗤ってる
🟢夏の水色、かき回すような蝉の音に全て眩んだ

🟡目を覚ました時計の針が鳴り響くベッドで
今は何時?
🟣8
14日の午前12時過ぎ位を指す
やけに煩い蝉の声覚えていた

🔵でもさぁ、少し不思議だな。
同じ公園で昨日見た夢を思い出した
🟢「もう今日は帰ろうか」道に抜けた時
周りの人は皆上を見上げ口を開けていた

🍡落下してきた鉄柱が君を貫いて突き刺さる
🟡劈く悲鳴と風鈴の音が木々の隙間で空廻り
🍡ワザとらしい陽炎が「夢じゃないぞ」って嗤ってる

🟣眩む視界に君の横顔、笑っているような気がした

🟡何度世界が眩んでも陽炎が嗤って奪い去る。
🟣繰り返して何十年。もうとっくに気が付いていたろ。

🔵こんなよくある話なら結末はきっと1つだけ。
🟢繰り返した夏の日の向こう。

🍡バッと押しのけ飛び込んだ、
瞬間トラックにぶち当たる
血飛沫の色、君の瞳と軋む体に乱反射して
文句ありげな陽炎に「ざまぁみろよ」って笑ったら
実によく在る夏の日のこと。 
🔵そんな何かがここで終わった。

🟣目を覚ました814日のベッドの上
🟢少女はただ
🟡「またダメだったよ」と一人

猫を抱きかかえてた