よく、『ごく普通の人生が過ごせれば…』とか『私なんて普通の人間だから…』と”普通”と言う言葉を耳にします。でもその度に思うんです。

 

普通って何よ?!って。

 

毎日の生活の中で、人は他人の目を気にし、その場の空気を読み、相手が嫌がらない行動を取る。相対的に反応をする訓練を日々積んでいるような気がします。そして、それをきちんとできる人間が正しいというよくわからない常識が存在する。

 

でもよくよく考えてみたら普通なんて存在しないんです。勉強が極端にできる人が普通なわけでもないし、その場の空気を感じ取って積極的に動ける人が普通でもない、そしてその逆で、引っ込み思案で無口気味なことが普通なわけでもない。じゃあ普通って何?!世の中の人間の性格を全て書き出した時に、なんとなく数が多い性格が普通なのか?!いや、それも違う。

 

私たちが何気なく使う”普通”という言葉は、みんなが思っているほど普通ではないのです。だから逆にね、”普通じゃない”とかって表現をするのもおかしな話なんです。だって、そもそも普通が何かみんな分かってないのだから…。

 

でも私たちは日々、他人と違うこと、普通ではないことに嘆き、悲しみ、苦しんで、悩んで、どうしたら周りから嫌われないか、どうしたら相手と仲良くできるか…と考えて、普通の人間でいようとしてしまいます。

 

大丈夫!普通でいようとなんてしなくていいから。それをしなくても、そばにいてくれる友達を見つければ良い。自分のそのまま、ありのままの姿である自分を愛してくれる友達を探せば良い。

 

そう思うと少しだけ、心が軽くなりませんか?!仕事や学校生活で、これを押し通すのは時に難しいかもしれません。ですが、あなたが思っているほど周りはあなたのことを気にしてはいないし、仮に何か言われたとしたら、それはその人の心が小さいのだと思う。もしかすると、あなたのその普通じゃないであろう何かを羨ましがっているだけかもしれないですしね…。