ジレンマ∞ハピネス -34ページ目

ジレンマ∞ハピネス

悩まぬ者、進むべからず。

ジレンマ∞ハピネス-突然の風





別れはいきなり訪れた。

二人は順調に見えた。

彼から告げられる理由も、なんか納得できない。

彼以外のみんなが、二人は順調だと思っていた。


「今になって考えてみたら、

あの態度は彼なりの別れの合図だったのかもしれない」


彼女は大きなしこりをぐっと飲み込むように言う。


「価値観の違いはあったけど、でも、好きだった」


さらにごくっと飲み込んだ。


好きな人はたくさんできる。

その中で付き合える人は限られる。

だから好きな人と付き合えるのはすごく嬉しい。

でも心や言葉がすれ違う人は、やっぱり続かない。

すれ違うのに、好きなままだと虚しく寂しい。


「こうなると分かってた気がする」


すれ違いを凌駕するほど彼は彼女にハマらなかった。

彼女はそれに少し気づきながら、彼にハマっていった。


「次はもう少し楽しい恋がしたいね」


彼女はずっと我慢していた。

彼からの連絡が少なくても、愛情表現が乏しくても、笑ってた。

でもそれが本心ではなかった。



17歳。

目の前にあるものがすべてだった、あの頃。


もっとさ、将来考えなよ。

勉強、少しはしなよ。


っていいたいけど。


17歳だった、あの頃。

学校へ行くのもほどほどに

恋愛がすべてだった。

友達がすべてだった。


あんなに楽しくて刺激ある毎日なら

もう1回17歳に戻ってもいいな。


17歳。はや12年前。

あの頃自分が、あたしの原点(スタートライン)なのかもしれない。


そのままでいいよ。

毎日毎日、泣いて笑って。悩んで進め。

17歳のあたしは、今も心の中にいたり。。。するのだ。





ジレンマ∞ハピネス-過去



あなたが24歳だったころ。

結婚をして子どもを生む2年前。

知り合いのいない嫁ぎ先で奮闘していたであろう時代。


どんな想いでその土地にいたかは知る由もない。

どんな想いでその土地を離れたのかも、

どういう過去として位置づけているのかも。


あなたから生まれて29年が経とうとしている。

こんなに瓜二つの顔と声だから、

父を思い出すことも少ないと思う。


それでいい。

このまま思いだす回数を必要最小限に抑えて、

新しい家族と生活に囲まれて、

過去にはなかった幸せと不満のなかで、

穏やかに暮らしてほしい。