こんにちは

 

昔、伽羅は色ごとに分別されていたのでしょうか。

最近では、緑油や紫油、黒油など様々な言い方をされているように見受けられ

山田松香木店代表の山田英夫著の「香木のきほん図鑑」によると

12種もの伽羅に分別されています。

 

その木肌を見てみると確かに緑油なら緑っぽい色をしていたり、黒油なら黒っぽい木肌をしています。

では、色が違うことによって香りや質に違いがあるのか?という疑問が生まれます。

 

以下、自分の経験則

・緑油

糖度が高く、粘り気があるため柔らかく感じる

香りは上品な苦、伽羅特有のねっとりとした甘さが特徴かと感じます。

 

・黒油

緑油とは違い、粘り気がないため硬く感じる

上品な清んだ甘さを感じる。

 

・紫油

おそらく木質は黒油と同系統

香りは、スパイシーな辛味を特徴としていると感じる。

 

 

実際に手持ちの伽羅を焚いたりしてみましたが、上記の感想が正しいのかどうかもわからない始末

以前から香木について発信しているピノグリさんという方がいらっしゃるのですが

伽羅を色ごとに分別し詳しく説明している記事があり、勉強させて頂いております。

 

個人的には外見だけで見るならば

伽羅には沈香にない粘り気というのが判別の肝となっている気が致しますので

黒油などの伽羅は外見だけの判別は特別に難しく感じます。

 

数日前、香雅堂の香木アワーにて黒油か紫油と思われる伽羅を間近に見せて頂きましたが

やはり木質は硬いのですが分木している際の引き粉は若干ではありますが、粘り気を確認できました。

その引き粉を確認できたことでやっぱり伽羅はそうでなくちゃと納得した瞬間でもあります。

 

色別の香りの面については

色が似ているから似たような香りがするとも言い切れず

それぞれの木ごとに持ってる香りは違うと推測致します。

紫油だからといってスパイシーな辛味が必ずしもあるとは言い切れないし

緑油だからといってねっとりとした甘味があるとは言い切れない

 

ただ、香木を独自で探っていく身としては

断定はできずともその傾向にあるという事象だけでも面白いと感じますし

もっともっと知りたいと思えるきっかけでもあります。

 

 

だからこそ日々、感じたことを記し記憶していくことで

1ヶ月後2ヶ月後、1年先に自分が記したことを比べることでより自分の中で

正確な情報としてインプットされるのではないかと、、、