ubuntuで働く

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仕事で使うPCもubuntuで。

 
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携帯電話向けのUbuntuが登場するようですね。

http://www.ubuntu.com/devices/phone

もともと、Android端末にUbuntuをインストールすることもできたようですが、これは完全に携帯電話向けに開発されたOSです。

デスクトップ(というかPC)でも同じOSが動作しますので、PCと携帯電話が完全に同期するというおもしろい使い方ができる可能性を秘めています。

例えば、PCでOpenofficeを使って編集していたドキュメントを、外出した際にもスマートフォンでそのまま(全く同じ環境で)編集できるというのは便利かも知れません。既存のスマートフォンでも似たようなことはできますが、他のツールやクラウドサービスを経由させるなどして、裏では何かしらの「変換」を行っているわけで、完全に同期しているわけではありません。

しかし、おそらく世界中の誰も、このUbuntu Phone OSが成功(ユーザ数を成功の指標とするならば)するとは思わないでしょう。

直感的に、iOSとAndroidがほぼ成熟しているスマートフォン市場で、あえて第三の選択肢を求める人は少ないだろうと思います。iPhoneにおけるiTunes Music Storeのような、そのデバイスを使いたい(使わざるを得ない)と思わせるような革新的なプラットフォームビジネスを持っていれば話は別ですが、Ubuntuにはそれがありません。

デスクトップ版Ubuntuのユーザ数もそれほど多くはないようですので、既存のインストールベースにもあまり期待はできません。

ビジネス(エンタープライズ)に特化するとか、何らかのニッチ戦略を取るべきのような気もしますが、見たところiPhoneとAndroidに真っ向勝負を挑んでいるようです。

さてどうなることやら。実際のデバイスを見てみたいですね。
会社でubuntu10.04のシステムアップデートをかけて再起動したところ、

reloc offset is out of the segment

が出力されて起動できなくなってしまった。


そのPCは、プリインストールのWindows7とubuntu10.04のデュアルブートにしているのだが、MBRはWindows側のものを使用している。

このため、ubuntu10.04についてはブートイメージをWIndows7のC:\に置いて、Windows7のブートメニューから起動できるようにしている。


おそらく今回の問題は、ubuntu10.04でカーネルのアップデートがあったために、Wndows7側に置いておいた不古いブートイメージと整合しなくなってしまったのだろう。

そこで例によってLiveCDで一旦ubuntuをブートし、新しいカーネルのブートイメージを作成する。


LiveCDでubuntuをブートしたら、HDD内のブートできなくなってしまったubuntuパーティションをマウントする(メニューから「場所」→ubuntuのインストールされたディスクパーティションを選択すれば勝手にマウントされる)。


端末を開き、新しいカーネルのブートイメージを作成する。

# sudo dd if=[ubuntuのインストールされたデバイス] of=適当なファイル名 bs=512 count=1

例)$ sudo dd if=/dev/sda3 of=./ubuntu.img bs=512 count=1


Windows7のパーティションをマウントし、先ほど作成した新しいブートイメージをWindows7のC:\にコピーする。

例)Windows7のC:\が"/media/disk/System"の場合

古いブートイメージを退避。
$ mv /media/disk/System/ubuntu.img /media/disk/System/ubuntu_old.img

新しいブートイメージをコピー。
$ cp ./ubuntu.img /media/disk/System

以上で完了。
ubuntu10.04(OpenOffice3.1)では、プレゼンテーションのフルスクリーン表示の際にGNOMEのパネルが隠れずに残ってしまうという問題がある(以降のバージョンでどうかは知らぬ)。

これはプレゼンテーションツールとしては致命的だ。

バグも登録されているようだ(#577488)が、どうもCompizを使用している環境特有の問題のようだ。Compizを無効にすれば回避できるのだろうが、過去にも書いた通り、ubuntuでプレゼンテーションをするメリットはCompizの存在にあるのである。

GNOMEパネルのプロパティにある「隠すボタンの表示」を有効にしておいて、プレゼンテーションの最中はパネルを手動で隠すようにするのが今のところ最善だろう。
ubuntu10.04のインストールにおけるユーザ作成時に、「ホームフォルダの複合化時にパスワードを要求する」という選択肢があり、おそらくこれを選択すれば当該ユーザのホームフォルダが暗号化される。

しかし拙者は、ボリューム全体を暗号化したいと考えていたために、この設定をスキップした。結果としては、ボリューム全体の暗号化をOSのインストール後に行うことは不可能のようなので、大人しくホームフォルダの暗号化で我慢することにした。

データの暗号化の目的は、もちろん、社外秘の情報の漏洩を防ぐことであるが、それらの情報は基本的にはホームフォルダにしか存在しないので、ボリューム全体を暗号化する必要性は確かにないのかも知れない。

さて、OSインストール時にホームフォルダの暗号化を設定しまっていればよいのだが、拙者のようにインストール後(ユーザ作成後)にホームフォルダを暗号化するにはどうすればよいか。

答えは、「不可能」のようである。

しかたがないので、新たにホームフォルダの暗号化された管理ユーザを作成し、元ユーザのホームフォルダから必要なデータをすべてコピーした上で元のユーザを削除する。

メニューの「システム設定」の中の「ユーザの管理」だか何だかを選べば簡単に新規ユーザを作成できる。ユーザの作成時に、「ホームフォルダの暗号化時に~」のフラグを立てておけばよい。元ユーザのホームから必要なデータをコピーしたら、元ユーザは削除してしまおう。この時、当たり前だが、一旦は元ユーザをログアウトして、新しいユーザでログインし直してから削除を行う。

以上で完了だ。

ちなみに、ホームフォルダの暗号化の仕組みは、ホームフォルダの中身を".Private"という単一のファイルに暗号化してしまい、ログイン・ログアウト時に毎回、複合化と暗号化を行ってからマウントするという手法のようだ。このため、暗号化されている他ユーザのホームを見てみると、.Privateしか見つけることができない。

ubuntu10.04を使ってみて驚いたことは、iPhoneが(おそらくtouchも)何もせずともマウントできるということだ。

少なくとも拙者が最近まで使用していたubuntu9.04ではできなかった芸当だ。

流石にiTunesもubuntuで、とはいかないが、音楽や写真のフォルダにダイレクトにアクセスできるのは大きな進歩だろう。