都合により短め。

 

姫蒲の目的

8話最大の見どころであり、一番の謎でもある、ラストシーンについて。


姫蒲が千束に接触している場面なのですが、これを見ていて僕は一つ疑問に思いました。


「アラン機関の人間が千束に接触している?」


本来アラン機関の人間は支援した相手(今回だと千束)には自分から接触出来ないはずです。

なのに姫蒲は吉松の指示とはいえ、千束に自分から接触してきました。


その理由について、三つの可能性を考えました。


1.アラン機関は千束への支援を打ち切ろうとしている

2.姫蒲はアラン機関の人間ではない

3.アラン機関は千束の記憶を消そうとしている


ただし結論からお伝えすると、どれも説得力に欠けます。



1.アラン機関は千束への支援を打ち切ろうとしている

千束がアラン機関の使命を無視している以上、支援を打ち切る事を考えても不思議ではありません。支援を打ち切るというのはつまり、人工心臓を取り除くもしくは停止させる事です。

それにより、アラン機関と千束との接触のルールは破棄され、接触しても問題がなくなります。



ただ、7話のラストでたきなに対して「君には期待しているよ」と言っていたので、早々に見切りをつけるとは考えにくいです。




2.姫蒲はアラン機関の人間ではない

アラン機関の人間でない人が千束に接触する分には問題ないのでしょう。

そして姫蒲はDA(少なくもとクリーナー)との接点がある可能性が高いです。5話で吉松が病院にいるシーンでも出てきていますし、8話では山岸先生のもとで新人看護師として勤務しています。




あと気になったのは8話冒頭の吉松との会話です。


「自分に料理の才能があったらアラン機関は支援してくれるのか?」と吉松に聞いています。
アラン機関が内部の人間に才能があったとして、それを支援するのでしょうか?そもそもアラン機関に入る時点で才能の有無はわかりそうなものです。
ジョークの類いと取れる会話ではありますが、少々気になりました。

ただやはりこれにも疑問が残ります。吉松の指示に従う理由がないのです。
惚れた男だから?恋は盲目?そんな曖昧な根拠は放置しましょう。


3.アラン機関は千束の記憶を消そうとしている
これはあくまで、「アラン機関が支援した相手に接触したという事実を、本人に知られてはいけない」というルールがある前提です。
そして姫蒲は千束の人工心臓に手をかけているので、人工心臓と記憶に何かしらの繋がりがあるという仮定の話でもあります。

かなり前提に無理があるため、妄想レベルで別記事にしました。



ただこの議論については決定的な穴があり、「アラン機関が支援した対象に接触してはならないのにも関わらず、吉松が千束に会いに行っている」事です。



ミカも矛盾していると指摘していますが、現状なぜ吉松が千束に会いに行ったのかがわからないので、これ以上の考察は出来ないのが正直なところです。

 

電波塔事件についてわかった事

これも簡単におさらい。


真島の口から電波塔事件について、新たな情報が語られました。徐々に電波塔事件の真相に近づいています。


なお、放送初期の頃に「千束の記憶が消えている、もしくは改ざんされている説」というものがありました。


※これについては前述のアラン機関と千束の記憶の話と関連があるかもしれません。


なので千束の主観のみで語られた内容(特に4話の独白)については100%の確証が持てない可能性があると考えていましたが、今回の真島の語りによってそこに言及出来る内容が増えたので、併せて考えていきます。



・千束はゴム弾を使用していた



これは4話で千束が語っていた話で、7話で真島とロボ太のやり取りを経て、8話で真島が再度語った事から恐らく確定でしょう。


理由は現状「アラン機関に命を救われたため」という千束の言い分がもっとも有力です。ミカや吉松もそのような発言をしていますので。



・千束が一人で旧電波塔を守ったわけではない



これは千束本人の口からは語られていない話(たきなが千束に話しており、他のリコリスも同じ認識だった)でしたが、千束本人が否定していなかったため「一人で」という事になっていました。


ただやはりというか、千束一人で旧電波塔を守れるはずはなく、そもそもDAがそんな司令を下すはずもなく、真島の回想シーンではリコリスと思われる存在が描写されています。


恐らくテロリストによって大半が殺され、最終的には真島の旧電波塔爆破により全滅したのでしょう。
どうしてDAがそれを隠蔽したのかは不明ですが、それ以降、DAはほとんどの事件を事故に隠蔽しだしたのだと考えられます。


・千束は旧電波塔の爆破に巻き込まれている


回想の映像を見る限り、真島が旧電波塔を爆破した時、千束の後方から爆破が襲ってきており、千束自身もその事に気づいていないように見えました。

ワンチャン爆破を避けていた可能性も考えていましたが、そういう事ではないようです。

ではどうして生き残ったのか、現状不明です。
ただこのタイミングで人工心臓が、という考えもほぼなくなったと見てよいでしょう。この状況で心臓にだけダメージ、というのは考えられません。良くて重症、最悪木っ端微塵です。
心臓以外は移植ないし代替可能だった、という説も考えられなくもないですが…

生き残った可能性で考えられるのは、6話のバトルで千束がほぼノーダメージだった事と関連する事くらいです。
これに関してはそのうち、二つを合わせて理由が説明されるのでしょうか。


・千束は真島を覚えていない?


千束は真島が自分を覚えているか?との質問に対し、「いや、お前の事なんか知るか」と応えています。
一見すると数あるモブの一人としてしか見ていなかったとも取れますが、これも千束の記憶に対する曖昧さを物語っているとも考えられます。

ようは当時は覚えていたのに、旧電波塔事件の記憶改ざんにより忘れている、という事です。

これについては考えすぎとも思えるので、あくまで他の内容と併せての考察、程度に留めておきます。


・真島の才能は聴覚?

旧電波塔事件の際、真島は目に包帯を巻いていました。これが失明によるものかは確証が持てませんが、類まれなる聴覚により敵の位置を把握して戦っていた、と考えられます。


ただ真島自身は自分の才能を「殺しの才能」と言っており、千束もまた同様だとも語っています。
もしかしたら、アラン機関が見出す才能とは一つのものとは限らないのかもしれません。
千束にとっては目がその一つ、真島にとっては耳がその一つ、といった感じに。

なお、僕はアラン機関が真島の才能を見出したのはこの旧電波塔事件の時で、その際に視力を支援したと考えています。


今回紹介の情報で考察出来るところはこのくらいでしょうか。


 

3話の法則

これは僕が勝手に都合良く解釈した法則なんですが、リコリコの各話って、3話を跨いで関連性があるように思えるんですよね。


https://twitter.com/utnk/status/1561015850726932486?t=k8XXg4wPdsPPc7YjAKZtvQ&s=19 

 

・1話→4話 たきなの変化


1話では仏頂面だったたきな、



4話では様々な表情を見せるようになりました。


・2話→5話 護衛任務

2話ではウォールナットの護衛任務、


5話では松下の護衛任務をしています。


・3話→6話 たきなの居場所

3話でクルミのせいでDAという居場所を奪われたと知るたきなですが、


6話ではクルミのおかげでリコリコという居場所に巡り会えたと感じています。


・4話→7話 吉松との再会

4話でたきなに語る、DAを飛び出し10年の間吉松を捜し続けていた千束、


7話でついに再会を果たします。


・5話→8話 人工心臓

5話で明らかになった千束の人工心臓、


8話で姫蒲に狙われます。



えっ?こじつけだって?信じるかどうかはあなた次第。

ちなみに9話は6話と繋がっている事になるので、千束と真島の再バトルがあるのでしょうか。
8話を見る限り、前回のようなガチバトルにはならなさそうですが。