”秘伝のタレ”ありますか?
だんご屋さんでも鰻屋さんでもなくても、どのお店にも、会社にも”秘伝のタレ”は必ずあります。
例えば、スマホ。
日本メーカーのスマホは韓国製品やiPhoneに押され、さみしい限りですが、韓国スマホもiPhoneも中を開ければ部品のほとんどが日本製というのは周知のとおりです。
いくらトップシェアの機種でも、日本企業の部品がなければ存在できないのです。
海外企業が真似ようとしても真似できないのが、日本のモノづくりです。
そこには、海外企業が真似たくてもできない、決して外からは見えない日本企業ならではのモノづくりの精神、つまり”秘伝のタレ”
が綿々と受け継がれています。
その技術や技能を内緒にするとか秘密にするとかではなく、仮にオープンにしても恐らく理解できないであろう日本独自の文化が息づいているといえます。
そして、それが、他を寄せ付けない競争優位となります。
お店や企業もそうです。
外から見てもわからないそこだけの”秘伝のタレ”があるお店や企業はとても強いです。
それは、なにも技術や技能だけではありません。
その店だけしかないオンリーワンの商品やサービスはもちろん、やさしさあふれる店員さんの笑顔、気持ちのいいおもてなし、いついかなる時でもきれいに清掃されたトイレ・・・
真似ることはすぐにできるかもしれないですが、続きません。
なぜなら、文化がないからです。
”秘伝のタレ”の隠し味は、その店、その企業だけの”文化”です。
もし、 ”秘伝のタレ”がなければ、これからそれを作ればいいのです。
何年も何十年も受け継がれていく、わが店、わが社だけのタレを。


