新城さんの石のお庭を訪ねることができました。
本島から来たお友達が見たいというので、良い機会と思い行くことに。
この辺は宮古島の中心近くで、島の中でも標高が高い位置になります。
かねてから何かにつけて、この付近はうろうろすることはあったのだけれど、最近は特に評判になっていたのと、新城さんのお宅というのもあり、特別知り合いとか用事でもないのにただ行くというのはどうかと思って別段たずねることはありませんでした。
でも、「何か」来るべき!と引かれるものもあり、この機会だったので、お邪魔させていただきました。
はじめ、おうちとお庭の入口を間違えたりして、失礼してしまいましたが、新城さんはおだやかに応対してくれました。
中は、大小さまざまな岩石が「群生」し、それぞれに主張しながら存在していました。
その様は、にぎやかでもあり、ひそやかでもあり。
そこにいると本当に気持ちがよくて、なんだかニコニコしてしまうのです。
そして、ここにも華神の場面がありました。
それは 「宝山」。宝を隠し持つ誇り高き真の山の精神。
山のない宮古島にあって、新城さんに掘り起こされた岩々は宮古の山の記憶。
「太平山」と別名を持つ宮古島の穏やかで平和な風情。
ここに至るまでには、何事もなく時が過ぎたわけではなく、幾多の台風、自然災害や悪政による人民支配など、語りつくせないほどの人々の血と涙の足跡の末の平和です。
家を建てても建てても、毎年のように台風になぎ倒される。
作物を作っても身に背負いきれないほどの重税を課せられて根こそぎ取り上げられる。
搾取されたあとには、ただ平坦に広がる大地と海。
まるで豪風雨に耐えかねてついには崩れ果てたあとの山の姿が浮かびます。
しかし、崩れても崩れても山はあきらめない。
誰にも奪い去ることのできない本物の宝、くじけない魂を持っているのだから。
倒れても倒れても立ち上がる不屈の根性。
「なにくそ!」という島人(しまんちゅ)の魂を‘あららがま’というそうです。
そんな熱い思い、宮古のあららがま魂が、島の中心から湧き出しているように感じます。
再び山となるぞ。あの宇宙を目指すぞ。と、絶えざる貴宝のエネルギーが噴き出している。
新城さんはお庭から、6500万年前のサンゴの化石も掘り起こしたそうです。
これこそが宮古の主張。姿は山と見えなくとも、大いなる山のプライドが脈打っている。
見えざる山のプライド。他に驕ることなく、卑下することもなく、確かな力を持ちながら、ひっそりとしっかりと、他を支え続けています。
宮古島は主立つ神は水神ですが、山の意志も感じられます。
沖縄の沖合海底深くにピラミッドの遺跡があるそうですが、そこここに水神に身をゆだねながらも協力し合おうとする山の神のメッセージも点在しているようです。
ちなみに、新城さんのお話では、古代、インディア大陸がぶつかってエベレストが隆起した時、宮古島は沈んでしまったそうです。
その後、再び地上に現れたそうです。
また、日本の梅雨はエベレストに当たる季節風の影響があるそうで、なにか、エベレスト、日本、沖縄、宮古島と、無縁なようで縁のあるつながりを感じますね。
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