どうも~(*^▽^*)InBanです。
ちょっと今日は個人的にご機嫌です♪
なにがあったかはHIMITUです。←ウザい…
今日は大切な17章最後の回ですので、要Cheak!だぜ。
『世界の終わりを、キミと…』
17.
サチはカナを落ち着かせるために一旦車に戻った。
「ごめんね。サチちゃん。こんなつもりじゃなかったのに…」
カナは落ち込んでいた。
サチを喜ばせるためにこの丘に来たのに逆にサチを心配させてしまったのだから。
「私は気にしてないです。でも…」
「でも?」
カナはサチの続きが気になっていた。
「でも、なぜカナさんは泣いていたのか気になります」
サチはカナを見て言った。
「そうだね。気になるよね」
カナは苦笑した。
困ったような笑顔だった。
「あのね」
そう言って、カナはなぜ泣いていたのか話し始めた。
「アタシには、心に決めた人がいたの。結婚を誓ったのよ。その人を本気で好きだったわ。でもね、アタシには父が決めた結婚相手がいた。も、彼は必死に結婚を認めてもらうために父に話した。だけど、父は分かってくれなかった」
それは遠い、俺の中には残る記憶だった。
たくさんの失われてしまった記憶の中で、唯一鮮明に残る記憶。
「だからアタシは駆け落ちをした。もちろん、彼は最後まで駆け落ちに反対だった。きちんと話をするって言ってくれた。彼は変に優しいところがあるの。すごくひどいことを言われても決して父を責めない。アタシは彼が父にそんなことを言われるのが耐えられなくて、駆け落ちをした」
サチはカナのほうに向きを変えて話を聞いている。
また、カナの目から涙が零れ落ちた。
俺は何もできない手を強く握っていた。
「駆け落ちの日、これでうまくいくと思っていた。でも、父に見つかってしまった」
俺の頭にはあの時の映像が今でも思い出すことができる。
俺はカナの父親に殴られ、車道に突き飛ばされた。
「彼は父に殴られて、車道に突き飛ばされてしまった。アタシは夢中だった。車に轢かれそうになった彼を助けようと必死だったの」
俺はカナに背をむけ、波の音を必死に聞こうと努めた。
遠くの景色だけを見ようと。
「気が付いたら病室だった」
「それで、その人は…?」
カナはサチの質問に少し間を空けて答えた。
「亡くなったの。それを知ったのはつい最近。悲しいことね。アタシはそれまでの記憶が無くて彼と一緒にいたのに、彼がなくなったことすら知らなかった。いえ、彼の存在を覚えていなかったの。悔しいわ」
カナは言葉を少し強くした。
「アタシがこうなってしまったのは自分のせいだって思ったのよ。自分を責めたんだわ。そんな…ことないのに。哲朗は悪くない!どうして、自分を責めてしまったのか。アタシこそ死んでいるべきだったわ」
カナは崩れて泣いた。
俺は言いたかった。
自分を責めたんじゃない。
逃げたかっただけだと。
楽になりたくて死を選んだんだと。
自分を責めて、苦しむくらいの強さは俺にはなかった。
「カナさん…」
『サチ』
サチと俺はほぼ同時に声をかけた。
サチは俺のほうを見る。
『頼む。早く帰ろうと言ってくれ』
俺はこれ以上、カナと一緒にいられない。
昔の俺だったらきっと、そうは思わなかった。
自分のことだけを考えていたと思う。
でも、今の俺はそれ以外の感情がある。
カナのために生きてやりたいと思ってしまう。
死んだことを後悔してしまう。
その感情につぶされてしまう。
怖かった。
その感情が大きくなると、俺はどうなってしまうのか。
サチとも一緒にいられなくなってしまう気がした。
だから、早くこの場を去りたかった。
カナと一緒にいてはいけない。
これ以上、カナの顔を見てはいけない。
はい。
17章はここで終わりです。
なんということか。
カナは哲朗とのことをしっかりと思い出していたのです。
しかし、時すでに遅し。
片方はもうこの世にはいません。
そんななか、サチの取った行動とは…
気になる最終話まであと少し。
それではバイバInBan。